交通インフラを支えるために、資格取得や研修で社員の成長を支援
<3つの特徴>
●事業内容:交通安全施設事業とコーティング事業を展開
●人材育成:資格取得支援制度など社員の成長を後押し
●働く環境:幅広い世代の社員が生み出す風通しの良さ
交通安全施設の施工と墓石のコーティングで 世の中に貢献
梶原建設は、道路標識や道路の区画線、反射鏡などの設計・施工・管理を行う交通安全施設事業、そして墓石や建築建材の洗浄、セラミックコーティングを行うコーティング事業の2つを柱に事業を展開している。
交通安全施設事業は、地元である世田谷区や調布市をはじめ近隣の自治体と直接取引をして、確かな実績を積み上げている。交通事故などの際に行う道路補修はもちろん、事故が起きそうな危ないエリアがあれば自治体に修繕を提案するなど、交通事故の削減と、地域の安全を常に意識したフォローを行っている。
また、既存の事業に依存することなく、さらなる会社の成長のため着手したコーティング事業では、石材である墓石に着目。墓石の販売を行う石材店向けに、墓石を保護し、きれいな状態を保つセラミックコーティングの施工を提案している。
「交通安全施設事業ではより質を高めて、地域住民の安全に貢献していきたいです。コーティング事業では現在、関東を中心に事業を展開していますが、福島の石材企業と連携して東北エリアに展開していきます。近い将来は全国に展開できるように、営業ネットワークの拡大と技術のレベルアップを図っていきます」(梶原常務)
セラミックコーティングの取扱いは、コーティング剤を開発・製造する企業との連携でスタートした事業。石材店からの要望を吸い上げ、コーティング剤メーカーと協力して、新たな製品を生み出していくケースも多々ある。さらには、全く同じ石材で作られた墓石でも、日の当たり具合や海風などの自然現象、墓石の設置環境によって施工方法が変わることがあるという。環境に合わせた適切な施工のために、同社の若手社員がコーティング剤の配合などを実験して、積極的に施工方法の研究も行っている。墓石を購入したお客様の先祖を供養する、敬う気持ちを常に考え、最高のサービスの提供を目指す同社の姿勢が、若手社員にもしっかり浸透している。
キャリアプラン面談やフォローアップ研修で 成長を支援
人あってこその会社という考えの同社は、人材育成にも力を入れている。入社後は1週間の新入社員研修の後、配属に関係なく、交通安全施設とコーティングの2つの事業部で各1週間現場研修を行い、業務の全体像を肌で感じられるようにしている。
また、資格取得支援にも注力。入社7年目、統括事業本部の渡邊課長は、入社後に制度を利用して1級土木施工管理技士の資格を取得している。
「短期集中講座の費用を全額支援してもらいましたし、さらに登録基幹技能者も制度を活用して取得できました」
また同社では、半年に一度、人事担当者や管理職との面談を実施し、将来に向けたキャリアプランをじっくりと話し合う機会も設けている。
「入社時はコーティング事業の営業を担当していたとしても、本人の希望があれば施工管理と兼任してもらうこともあります。社員が新しいことにチャレンジできる環境を作っていきたいです」(梶原常務)
階層別研修やフォローアップ研修なども定期的に実施しており、社員の成長を後押しする体制が整っている。
育児休業後の復職も仲間がサポートする アットホームな職場
同社では、各社員のスケジュールや希望に合わせて有給休暇奨励日を設け、休みを取りやすい環境づくりをするなど、働き方改革にも取り組んでいる。
入社6年目、第二事業部の石井主任は、産前産後休業と育児休業を経て営業課に復職した。
「周囲の人たちの理解やフォローがあり、復帰後には大型スポーツイベント関連施設の工事も担当できて、とてもやりがいを感じています」
同社には、長年培ってきた人を大切にする社風がしっかりと根付いている。
こうしたアットホームで風通しの良い環境を生み出す背景には、10代から70 代まで幅広い年齢層が在籍していることも理由という。
「最年長と新入社員では、祖父と孫といった感じで、家族のような雰囲気です」(梶原常務)
当社の自己PR
仕事に対する自己評価と上司などの他者評価にずれがあるとモチベーションが下がることがありますが、当社では、年に2回の面談でお互いが納得するように話し合います。また、フォローアップ研修もあり、安心して仕事に取り組めます。楽しみながら仕事に集中することで、さらに上を目指せる環境です。(石井主任)
●第25号 (2021年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。