複合施設やビルの施工図作成を担当。働きやすさも追求する専門家集団
<カイシャの特徴>
●事業内容:取引先の9割は大手ゼネコン
●働く環境:働きやすさを重視した制度運用
●育成制度:現場実務に早くから携われる
●仕事のやりがい:自身の成長が形になる
顧客の要望を反映し、 建築物完成のための基盤となる施工図を作成
建物を建てるとき、現場に立つ作業者に欠かせないのが建築施工図。エフは、これらの作成を担うプロフェッショナル集団で、取引先の9割以上を大手ゼネコンが占める。
同社の社員は技術者として取引先企業で常駐勤務をしながら、空港や研究施設などの大型建築物の完成をサポートしてきた。
「企業理念に『ものづくりで、人とひとをつなぐ』を掲げ、お客様や社員同士で密なコミュニケーションを図り、お客様の要望にかなう完成度の高い図面を作成しています」(手嶋代表)
図面作成の際には3D・2D CADソフトが活用されるが、同社では近年業界でも注目を集める3DモデリングシステムであるBIM(Building Information Modeling)を用いた施工図の作成にも積極的に取り組んでいる。
「これから施工していく建物を3Dモデルで見られるだけでなく、建材の素材や費用など様々な情報も盛り込める点が特徴です。近い将来BIMを活用した作図が増えていくと考えています」(手嶋代表)
また、BIMを使って過去に建築した建物を3Dで図面化することも可能という。
「建物は、建てるまでよりも、建てた後の方がはるかに長いです。そのため、当社は建物のメンテナンスなどにBIMを役立て、建物の維持管理に寄与する業務にも注力したいと考えています」(手嶋代表)

社員のチャレンジを応援し、柔軟で働きやすい環境を整備
同社の新人社員は、入社1カ月目、6カ月目、1年目に採用担当と1対1で面談が行う。その後も年1回のペースで面談を行い、仕事の進め方などの悩みや今後のキャリアなどについて話し合う。
また、自己啓発支援制度も整え、社員の能力向上につながる外部研修への参加費、資料書籍の購入費を一部、または全額会社が負担している。
「社員の約半数が一級建築士なので、いずれは一級建築士の資格に合格することが目標です。資格取得を支援してくれる制度があるのは、安心感があります」(入社3年目、設計グループの加藤さん)
さらに、社員個人、あるいは家庭の事情等を考慮し、申告のあった期間在宅勤務を行うことも可能。その他、育児以外の理由による短時間勤務にも対応しており、個々の社員が努力して培ったスキルを遺憾なく発揮できるよう、柔軟な働き方に対応している。

経験の有無を問わず基礎から丁寧に新人育成。実務研修で成長を後押し
採用時には理系文系を問わず、コミュニケーション力などを重視した面接が行われる。内定者には、建築の基礎が学べる参考書を支給して自己学習を推奨しているほか、希望があればアルバイトとして、本社でのCAD操作講習を受けることができる。
「学生時代にCADを使用した経験はありましたが、会社で使用しているものとは別のソフトでした。入社前に基本操作を教えてもらえて、スムーズに4月を迎えることができました」(入社2年目、設計支援グループの大澤さん)
入社後は社会人としての心得やCAD操作の基礎を学ぶ3日間の外部研修に参加。その後マナーやコンプライアンスなどの研修も行われる。基本的に、入社3カ月間は自社内でCAD操作に慣れる時間をとり、その後、OJT研修がスタートする。社内勤務、あるいは先輩社員と共に取引先企業に常駐し、作図業務を行うことになる。
「実際に現場で使われる図面に、早期から触れられるのは驚きでした。リアルな業務に携わることで、スキルアップを実感しています」(入社2年目、設計支援グループの髙橋さん)

自分の仕事が形に残り、日々の進歩を実感できることが仕事の喜びに
社員には、自分の成長が実感できるよう、各社員のスキルや状況に合わせ、アドバイスを送ると語る手嶋代表。
「目からうろこが落ちるような経験が、仕事の喜びにつながると考えます」
やりがいに関して大澤さんは、「昨日できなかったことが、今日できるようになったり、図面を通して、自身の成長が確実に感じられるときが嬉しいです」と話す。
また、加藤さんも「全面的に関わっていた案件で、竣工後見学会に行ったことがあります。自分の書いた図面どおりに建物が出来上がっていることに感動しましたし、次の仕事に向けての意欲も湧きました」と語る。

代表からのメッセージ
心に余裕を持ち、誰かを幸せにしたいという思いで業務に向き合ってほしいです。義務感でなく、楽しみながら仕事をしてほしいと、社員に伝えています。

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●第33号 (2023年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。