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株式会社榎本調剤薬局

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在宅医療に力を入れる調剤薬局。柔軟な勤務体系でプライベートと仕事を両立

在宅医療に力を入れる調剤薬局。柔軟な勤務体系でプライベートと仕事を両立

<カイシャの特徴>
●事業内容:地域医療を支える調剤薬局
●仕事のやりがい:薬剤師と事務が協力し合う体制
●働く環境:プライベートも仕事充実
●育成制度:社員のスキルアップを支援

地域に根ざした調剤薬局。在宅医療を強化しながら立川エリアで店舗拡大中

 1970年に創業し「この地域を医療に厚い街にしたい」という信念のもと、立川市で50年以上にわたり地域に根ざした事業を展開してきた榎本調剤薬局。
 1989年には、当時まだ珍しかった医療系テナントが入居するメディカルビルを本社ビルとして建設し、地域密着型医療の先駆けを目指した。2009年からは自宅療養する患者に薬剤師の訪問を開始。現法人になった2015年以降は立川エリアに3店舗を新規オープンし、地域で暮らす患者に向き合う薬局として事業規模を拡大している
 「在宅医療に関しては現在、薬剤師による訪問を1カ月に約700件行っています。調剤薬局としてはかなり多い件数と思います。また、店舗ごとに特色もあり、例えば婦人科の近くにある店舗では基本的には女性薬剤師がプライバシーを確保した空間で対応するなど、患者さんのニーズに寄り添うことを目指しています。地域の医療機関と協力し合うことも重要です」(榎本代表)
 幅広い医療に対応するために、同社は設備投資にも力を入れている。例えば無菌調剤室を備えることで輸液、注射薬の調剤が可能に。住み慣れた自宅で過ごす終末期がん患者に処方する医療用麻薬も調剤できるため、地域の在宅医療に欠かせない存在になっている。
 また、医療用ICT機器の導入も積極的で、調剤した薬剤に間違いがないかAIがチェックする監査用カメラの導入によって、調剤業務にかかる時間が1/10程度に短縮されたという。
 「ICT機器を導入することで業務を効率化できれば、薬剤師が患者さんに向き合う時間が増えます。また、今後進むと予想される調剤のオンライン化に対応するためにも設備投資は欠かせないと考えています」(榎本代表)

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ICT機器の導入に積極的。調剤した薬剤チェ ックは自動化によって効率的に

薬剤師と事務が補完し合い様々な役割を持って調剤薬局を運営

 同社の特色は薬剤師だけでなく「パートナースタッフ(調剤薬局事務)」も、薬剤師の管理下で調剤業務を担当していること。薬局全体で協力して外来調剤、在宅訪問を行う体制が整っている
 仕事の役割が多いと話すのは入社5年目、西立川本店でパートナースタッフのリーダーを務める木下主任。
 「当社は調剤業務の機械化が進んでいますが、いかに正確に丁寧に進められるかを大切にしています。私は在宅訪問も担当しているので、患者さんや医療関係者と会話する頻度も高くやりがいのある毎日です」
 一方、薬剤師にとっては調剤業務をパートナースタッフに任せられることで、患者とのコミュニケーションや店舗運営に比重を置ける環境だという。
 「当社は薬剤師とパートナースタッフの垣根がなく、協力し合う雰囲気があります。私も患者さんの自宅を訪問したり、周辺の医療機関との関係構築に時間をかけるなど、調剤以外にも当社らしい働き方ができています」(入社2年目、西立川本店の篠原薬局長)

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在宅訪問に向かう篠原薬局長。薬剤師の問診後パートナースタッフが薬を届ける

希望が出せるシフト勤務や休みが取りやすい環境で公私とも充実できる

 同社は、男女問わず育児休業取得実績があり、子育て中の社員も多い。子どもや社員自身の体調不良等で急に休みを取得するような際には、複数の店舗が近いエリアにあるため、他店のメンバーがシフトを変更するなどして対応。人員不足にならないように余裕を持った体制を敷くことで、安心して働くことができる。
 また、 シフト勤務制のため基本的に自分の都合に合わせて公休を調整でき、有給休暇も事前に申告すれば、希望通りに取得することが可能という
 「請求業務が多い月初を除いてほぼ定時で帰宅できますので、プライベートとの調整もしやすいです」(木下主任)

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「外来への対応と在宅医療の調剤業務を同時進行する臨機応変さも求められます」(木下主任)

OJTで先輩が丁寧に指導。資格取得や研修受講の費用は会社が負担

 1カ月の新人研修とその後の各店舗でのOJT等で、未経験者も3カ月から半年程度かけてしっかりと独り立ちを目指していく。
 最新の医薬品情報や医薬に関する法律の改正など、常時情報収集の必要があるため社内勉強会の開催も盛ん。また、職種を問わず、外部研修や資格取得にかかる費用を年間5万円まで会社が負担している。加えて、薬剤師にはより専門的な資格の取得に向けて様々な支援を行っているという。
 「東京糖尿病療養指導士の取得を目指しています。先日は、会社に費用を負担してもらい、神戸で開催された学会にも参加してきました」(篠原薬局長)

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同社のマスコット「えのちょー仮面」は地域で暮らす患者の健康を見守るシンボル

代表からのメッセージ

 立川と周辺地域の中で、在宅医療に特化した「尖った薬局」になるべく努力しています。困難があっても、皆と語り行動し、前向きな組織をつくっていきます!

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榎本代表

このカイシャが10秒でわかるムービー

ムービーはこちら

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●第35号 (2023年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
株式会社榎本調剤薬局
設立・創業年
設立年 2015年12月
資本金
300万円
代表者名
代表取締役 榎本 祐子
従業員数
47名(内、女性従業員数39名)
所在地
190-0013 東京都立川市富士見町1-31-18
TEL
042-526-2322