エンジニアが顧客のもとに常駐し、技術的なサービスの提供を行う、SES（システム・エンジニアリング・サービス）を中心に事業を展開するEXCEED。その他にも、顧客から依頼されたシステムを社内で開発し、納品する受託開発や、クラウドシステム等の自社製品の開発・販売を行っている。
　設立以来15年以上取引を続けている顧客も多く、深い信頼関係を築き上げているという。
　「お客様の多くは大手IT企業です。真摯(しんし)に業務に向き合い、お客様の期待に応えることに努めています」（桑原代表）
　同社の理念は「チャレンジ＆エクシード」。挑戦と超越という意味で、何事にも挑み、成長していくエンジニア精神を忘れないように生まれた言葉だという。
　挑戦を続ける同社が現在注力しているのが、自社製品の開発。
　例えば、マンション管理クラウドシステムの「まるっ！to Cloud」は、マンション管理業務の中で発生する、居住者へのお知らせ書面の展開や、アンケートの配布・回収などが安全に手軽に実施でき、マンション管理会社の業務効率化をサポートするというもの。今後も機能の拡張を行っていくという。
　「現時点で、自社製品の売上げは全体の５％程度。これを20％、30％へと増やしていくことを目指しています」（桑原代表）
　設立３年目にリーマンショック（米国を発端とした世界的な金融危機）が発生。その影響を受けながらも乗り越え、以降右肩上がりで成長してきたという同社は、今後もさらなる躍進を求めて事業強化に努めていく。

　同社では、社員間でコミュニケーションを取る場を多く用意している。例えば、毎月１回の部門会議、３カ月に１回の全社合同会議、年に２回の課長・部長との面談などの機会を設けている。特に部門会議終了後には懇親会が実施され、普段顔を合わせにくい社員同士が交流し、情報交換を行っている。
　また、ライフ・ワーク・バランスを整えることも考慮し、有給休暇を積極的に取得するよう促している。
　「飛び石連休の間の日は有給休暇取得推奨日となっているので、長期連休にしている人が多いです。そのほかの日も有給休暇は取りやすく、最近は趣味のピアノの練習を行うなど、リフレッシュしています」（入社２年目、第１システム事業部の石井さん）
　さらに同社では、案件によってテレワークができる環境を整えている。
　「週に３、４回はテレワークをしています。通勤にかかっていた時間を勉強やプライベートの時間に充てることができ、働きやすいです」（石井さん）

　人材の成長が、会社としての成果に結び付くと考えています。社会人としての規律を身に付けた上で、積極的にチャレンジしてほしいと社員に話しています。