未経験からの成長ストーリー
未経験でも仕事を通じて成長でき
街の安心・安全に貢献
街の至る所に防犯カメラの設置が進む中、セキュリティ設備企業として、防犯カメラの販売、施工、保守をワンストップで提供するガリレオ。同社の成長の背景には、防犯カメラ需要の伸びだけではなく、未経験の人材でも自立して活躍できる社風や、家族も含めた社員への思いやりがあった。
大半の社員が知識・経験 ゼロからスタート
公共交通機関や商業施設、工場、学校、そして商店街の街頭など、近年、その設置の範囲が拡大している防犯カメラ。交通事故や犯罪が発生した時の画像検証などに利用され、いまや暮らしの安心・安全という点から、欠かせない設備の一つとなっている。
八王子市内２か所に拠点を持つガリレオは、防犯カメラの販売、施工、保守の仕事を中心に請け負う会社。商業施設に設置されている万引き防止ゲートの販売からスタートし、その後、防犯カメラの分野に本格参入した。更に今後はネットワークセキュリティ分野にも事業を展開していく予定。
防犯カメラ関連の業務というと専門知識や技術が必要というイメージがあるが、意外にもそうではないようだ。
入社時からセキュリティや防犯カメラについて詳しいという社員はほとんどおらず、未経験の方でも十分に活躍できる会社だという。
未経験の人材が育つ社風が培われているからこそだろう。
入社3カ月で現場を 任されるまでに成長
2017 年6月に中途採用で入社したセキュリティシステム部・保守課の尾形さんも、未経験からスタートした一人。入社3カ月後には一人で現場に赴き、保守の業務を任されている。
「機器や工事のことについて学校で勉強したわけでもなく、知識・経験ゼロの状態で入社しました。研修期間は、機材や道具ひとつをとっても何をするものか分からず、やっていけるか不安でしたが、先輩社員に教わりながら、一つずつ覚えていきました。いざ一人で現場に行ってうまく工事が完了したとき、うれしさとやりがいを感じました」
先輩社員が新人に対して技術的なポイントを的確に指導できるのは、自分も同じように未経験からスタートし、同じ苦労を味わっているからこそ。入社当時の自分の姿を思い出し、親身になって適切なアドバイスができるというわけだ。しかし当然、経験の浅いスタッフは失敗も多い。「自分でやらなければ覚えらず、応用もできない」と、失敗を恐れず一つでも多くの経験を積ませることが同社の成長の近道とのことだ。
資格の取得を奨励。 社員のスキルアップを後押し
社員の成長を支えているのは、先輩のサポートだけではない。会社としても、スキルアップや効率的な働き方に対する支援を惜しまない。
施工や工事に関する資格の取得もその一つだ。希望者と上長が話し合った上で、会社に申請し、承認されると、資格取得のために購入する書籍や研修会への参加費用などを会社が負担してくれる。取得後も手当が支給され、現在は、20 名ほどが電気施工管理技士・電気通信工事担当者・電気工事士などの資格を取得している。
名刺に資格名が入っていると、顧客の安心感が増すという。前出の尾形さんも、現場に出るようになって「資格は持っていたほうが絶対にいい」と感じ、施工・工事関係の資格を取ろうと勉強中だ。
効率的な働き方を積極支援
社員の成長を支えるもう一つの施策は、ワークライフバランスの推進だ。手始めとして、移動時間の長い営業職社員には、時間を有効に使えるよう、パソコンやタブレットを支給。これにより、外出先でもちょっとした空き時間を活用して書類の作成ができるような環境を築き、プライベートの時間を増やす試みを行っている。
社員の働き方をより良くするため、今後は、出社しなくても可能な業務を抽出し、テレワークとして制度化していくことも検討しているという。
今後、ますます需要の高まりが見込まれる防犯カメラやネットワークセキュリティ関連の事業。ガリレオは、人材の育成と効率的な働き方への取組を両輪に、IT の活用を積極的に整えて、これからも成長と社会の安心・安全に役立つビジネスを加速させていく。
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社員だけでなく、家族にも感謝の気持ちを！
社員だけでなく、社員を支えてくれている「家族」にも感謝をするため、毎年、『家族慰安会』を開催しています。昨年は屋形船に乗り、今年はバーベキュー大会をしましたが、ほとんどの社員が家族同伴で参加してくれました。
家族ぐるみで交流を深めてもらうことによって社員間の絆が一層深まり、社歴の浅い社員であっても周囲のサポートを受けながら自立して活躍できる、働きやすい環境づくりの一端となっています。
●第13号 (2018年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。
