組立研修で知識を付け、工事現場などを支える高品質な屋外用トイレを世の中へ
<カイシャの特徴>
●事業内容:快適な屋外用トイレの製造・販売
●仕事のやりがい:若手のチャレンジを後押し
●働く環境:有休が取りやすく私生活も充実
●育成制度:研修では全社員が組立てを経験
時代に合わせて進化し、仮設トイレの原型を生み出す
工事現場、イベントや被災現場、公園などで使用される仮設・常設トイレの製造・販売業を営むハマネツ。
1962年の設立から13年後、当時金属製が多かった仮設トイレに、同社がFRP(繊維強化プラスチック)製のトイレユニットを導入した。従来製品よりも運搬や洗浄の利便性が高まり、現在流通している仮設トイレの原型になっているという。
また、同社では、国土交通省が定める「快適トイレ」のガイドラインに沿った、男女ともに快適に利用できる仮設トイレを複数シリーズ開発している。
「近年、建設現場で働く女性が増えていることもあり、仮設トイレにも大きな変化の波が訪れています。快適トイレの仕様は項目が細かく設定されており、仮設トイレの3Kイメージが変わったといわれています」(坂井取締役)
また、同社はR&D(研究開発)センター を設け研究開発に投資をしている。豊富なバリエーションの製品や新技術はここから生まれており、同社の強みとなっている。
さらに、海外展開も強化中。2022年には中国に現地法人を立ち上げ、アジア圏からの部材調達拠点にするとともに、中国での仮設トイレ販売展開も見据えていくという。
「部材調達と販売展開に加え、現地での新規事業の立ち上げも積極的に行っています。2023年4月には中国の企業と共同出資し、計測器の新会社を設立しました。評価の高い日本製の試験計測器を中国現地向けに輸出入する事業を開始しています。日本製製品ならではの品質の良さで海外でもシェアを広げていきたいと思います」(坂井取締役)

伸び伸び活躍できる環境。多様な業務経験を積み仕事を任せてもらえる
同社には未経験者でも責任ある仕事にチャレンジできる風土があり、様々なサポートを受けながら成長できる環境がある。さらに、複数の部署を経験することで広い視野を持って対応する力が身に付くという。
入社7年目、営業企画部の安原主任は、営業を経験し、マーケティング部から営業企画部に異動した。
「今までに受けた研修や複数の部署で培った経験、商品知識は、新しい部署でも十分に生かせると感じています。役立つ情報を発信し続けたいです」
また、入社3年目、営業企画部の近藤さんは、若手の提案を積極的に受け入れてくれる社風だと話す。
「防災用品の営業を担当していたときに、ARを使った営業手法を提案したところ、上司から『おもしろそうだからやってみよう』と言われ、採用されました。今まで実機をお客様先に持ち運んで営業をしていた当社の販売代理店でも好評という声を聞き、嬉しいです」

「さん」付けで呼び合う風通しの良い組織。プライベートも充実できる
同社では社長も含めて全員が「さん付け」で呼び合っている。元々温厚で真面目な社員が多く、今後はその良さを残しながらさらに風通しの良い組織を目指す。
また、男性の育児休業取得者が10人おり、性別問わずに家庭と仕事の両立ができるのも魅力。さらに、自分で仕事のスケジューリングができ、有給休暇も取得しやすく残業も少ないという。
「会社の年度初めに休暇を取るのは一般的に難しいと思うのですが、私は休みを取り、北海道に野球観戦に行きました。それほど柔軟に休みを取りやすい会社です」(安原主任)

組立研修で製品を深く理解。現場でのOJTに加え講座受講でスキルアップ
同社の新入社員は、配属先にかかわらず2カ月間、静岡工場で組立研修を行っている。「当社のベテラン社員も、改めて組立研修に参加してみたいと言うほどです」と坂井取締役が話すように、一度組立ての工程を経験しておくことで自社製品について深く知ることにつながり、本配属後の部署での業務に生かせるという。
「組立研修を経て営業に配属になったことで、製品に関する問合せを受けたときに、組立工程を頭に浮かべながら細かなところまで正確に回答できるようになりました」(近藤さん)
また、スキルアップにつながるオンライン研修プログラムを導入。自分の興味のある講座を自由に受けることができ、日常の業務だけでは身に付かない学びを得ることができる。
「オンラインで受講した企画書の書き方やマーケティング理論の講座が役に立ちました」(安原主任)

取締役からのメッセージ
環境、オンリーワン、変革と挑戦という3つのキーワードにこだわっています。ワクワクする経験や向上するチャンスが多い会社です。

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●第33号 (2023年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。