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石川玩具株式会社

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体験型の研修で社員の成長を後押し。オリジナル製品も開発する玩具の卸売企業

体験型の研修で社員の成長を後押し。オリジナル製品も開発する玩具の卸売企業

<3つの特徴>

●事業内容:メーカー機能も併せ持つ老舗卸売企業
●働く環境:一人ひとりの目標に向けた努力と過程を重視
●育成制度:物流センター研修で卸売業を基礎から学ぶ

100年以上積み上げた取引に基づく信頼関係が 圧倒的な強み

 「良い子に幸せをお届けする」という企業理念を掲げる石川玩具。1926年の創業以来、玩具の卸問屋として成長を続けてきた。昨今では「おうち時間」の増大に伴って家族で遊べるボードゲームなどの販売が好調で、少子化といわれる現在も経営は安定。業績は伸びているという。
 「長年培ってきた信頼が一番の強みです。特定のメーカーに依存しない独立系卸として多様な商品を仕入れ、全国規模のネットワークを通じて小売店に迅速にお届けしています」(中村代表)
 同社の役割は商品を届けるだけではない。メーカーと小売店の橋渡し役として、次のヒットのタネまきをすることも重要となる。
 例えば営業部は小売店へ足を運んでキャッチした消費者のニーズを、売れ筋情報としてメーカーにフィードバックする。また陳列なども手伝い、売場づくりのコンサルティング活動も行っている。
 一方でメーカーへの発注を担う商品部では、メーカーから商品に込められたこだわりなどをヒアリングし、営業部経由で小売店へ共有。それによって魅力ある売り方に結び付ける。
 その他、メーカーとしての機能も併せ持つ同社。近年はオリジナル商品の開発にも力を入れており、玩具や、観光地とコラボしたピンバッチ「ご当地ピンズ」の開発・販売も行っている。
 「今後も当社オリジナル商品には特に力を入れていきたいです」と中村代表は展望を語る。
 同社は玩具が好きという社員が多く、アニメやゲームの話題で盛り上がることも多い。
 誰もが好きなことを仕事にしていることに喜びを感じるためか、職場は和気あいあいとしていて、笑顔が絶えないという。
 風通しの良さを象徴するのが2015年完成の新社屋のレイアウト。全ての部署がワンフロアに集約された、間仕切りのない空間となっている。
 「部署の垣根を越えたコミュニケーションが生まれるようにとの思いを込めました。気軽に立ち話ができる、そんなオープンなオフィスです」(中村代表)
 あいさつを特に大切にするのも創業時から受け継がれてきた風土で、社員間の親しいながらも節度あるコミュニケーションにつながっている。

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卸売だけでなく自社オリジナル製品も多数開発。社員のアイデアが込められている

玩具業界を支える一員だからこそ 子育て社員を全面支援

 「『子ども産業』の一員として、子育てしながら働く社員へのバックアップは惜しみません」と中村代表が話すとおり、子育てと両立して働きやすい環境がある同社。
 産前産後休業・育児休業制度の利用実績が多数あり、短時間勤務制度も多くの社員に活用されている。3人目の育児休業を終えて間もなく復職する予定の社員もいるという。
 さらに働く環境面で同社が力を入れているのが、一人ひとりに目を向けた評価制度。具体的には年3回、部下と上司の1対1の面談が行われ、本人が立てた目標に対する評価をフィードバックしている。
 「単に結果だけでなく、目標に向けて努力したプロセスも評価してもらえるので、モチベーション高く仕事に取り組めます」(入社5年目、営業部の髙久主任)

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大手小売店を担当するチームのリーダーを務める髙久主任。ミーティングでも好きな玩具の話題で盛り上がる

物流センター研修やeラーニング、OJTなどで早期の独り立ちを促す

 人材育成で重視しているのが、入社後、自社の物流センターで行う約2カ月間の研修。実際に体を動かして出荷作業などを体験することで、外部からは理解しづらい卸売という業態について理解を深めることを目的としている。また自己啓発の一環として外部のeラーニングを導入。
 「業務におけるロジカルシンキングなど、豊富なメニューの中から希望する講座を受講できます。eラーニングは、就業時間中の利用も可能です」(入社4年目、商品部の上田さん)
 実際の業務の習得はOJTが中心となる。玩具業界ではクリスマスが業務のピーク。忙しさはあるが、それは同時に若手社員が豊富な経験を積むチャンスでもあると中村代表は期待を寄せる。
 「クリスマスシーズンを2~3回経験すれば一人前。成長した姿が楽しみです」

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「メーカーのこだわりを営業に伝えています。『リピート受注できた』という声がやりがいです」(上田さん)

当社の自己PR

 長い歴史に基づく安定した経営と、多くのメーカーとの取引を通じて豊富なジャンルの玩具に触れられることに惹かれて入社しました。社員は子育て中の人も多く、自身の子どもの行動などが仕事に生かせるヒントになることがあります。誰かを楽しませるためにどうしたら良いかを考え、ワクワクしながら働ける環境です。(上田さん)

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「次の世代に幸せを届ける仕事です」中村代表
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新社屋には休憩室も用意。ランチタイムには社員のコミュニケーションスペースとして活用されている

●第27号 (2021年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
石川玩具株式会社
設立・創業年
設立年 1951年2月
資本金
9,800万円
代表者名
代表取締役 中村 幸一
従業員数
120名(内、女性従業員数20名)
所在地
130-0004 東京都墨田区本所1-25-7
TEL
03-3624-4141