大規模データセンターの運用を担う専門会社。体系的な育成制度を整え誰もが働きやすい職場
<カイシャの特徴>
●事業内容: 大規模システムの運用に特化
●仕事のやりがい: 技術を高め合い チーム力を発揮
●働く環境: 特別有給休暇積立制度などが 充実
●育成制度: 独自の認証制度でスキルアップ
データセンターなど大規模システムの運用を担うスペシャリスト集団
ITサービスマネジメントの高いスキルを持つスペシャリスト集団として、顧客企業のシステム運用管理を主な事業としているジャステック。システム開発会社が開発・導入と併せて運用を担うケースはよく聞かれるが、同社の特徴は、運用に特化したサービスを提供しているところにある。24時間365日、安定稼働が欠かせない国内有数の規模を誇るデータセンターや、金融系データセンターのシステム運用を長年にわたって担い、大手企業を中心とした顧客からの信頼を築いてきた。
具体的な業務としては、データセンター内に設けられたオペレーションルームの端末で数百~千数百台のサーバーの動きを監視するとともに、定期的にサーバールームを巡回し各機器の稼働状況の確認を行う。また、頻繁にあるシステムの更新を、手順書に沿って着実に実施することも重要な業務になっている。
「システムの運用で最も大切なのは、異常をいち早く察知し対処する一次対応です。当社は豊富な知見を生かし、システムの日常的な監視や更新を高いレベルで行っています」。こう話すのは、大手IT企業でシステムエンジニアなどを経験し、現在は同社管理部で人材育成などを担っている石神参与。
近年は、システムをより効率的・効果的に活用するためのアドバイス業務も増えてきたという。コンサルティング力を磨くことで、同社は新たな成長を目指している。
チームメンバーの力を磨き、顧客満足につなげるのが仕事の醍醐味(だいごみ)
「国内最大級のデータセンターの運用を、複数のチームで担当しています。チーム力向上のため先輩が後輩の育成に気を配るのは当然になっていて、後輩の成長を実感することが自分自身のやりがいにもなっています」と話すのは、入社3年目、アウトソーシングサービス統括四部で運用チームのリーダーを務める高木さん。
また、入社5年目、アウトソーシングサービス統括二部の井上主任は、運用の現場を約4年経験し、今年度から顧客の要望をヒアリングし運用の内容や体制を提案・構築する運用設計の担当になった。
「システム増強などのタイミングで、より効率的な運用について相談を受けることが多いのですが、お客様の要望を理解して最適な運用体制を実現し、お客様に喜んでいただけたときの達成感は何よりのやりがいになります」
特別有給休暇積立制度を導入。家族手当など福利厚生が充実
同社の有給休暇の取得率は約8割。さらに、失効した有給休暇を積み立てて、病気などで長期の療養が必要となった場合に利用できる「特別有給休暇積立制度」も導入している。その他、親元から独立して一人暮らしをしたり、結婚すると1万5,000~2万5,000円の住宅手当や家族手当が毎月支給されるなど、社員が働きやすい環境を整えるため、福利厚生制度の充実に努めている。
「有給休暇も取りやすい環境です。会社が加入している健康保険組合などのサービスも充実していて、旅先のホテルやゴルフコースなど、通常の半額ほどで利用しています」(井上主任)
加えて、24時間稼働しているデータセンターの運用業務を担当する同社は、通常の日勤とともに夜勤もあり、勤務シフトは相談が可能という。
「休憩もしっかり取れ、深夜手当もつくので、夜勤を好むメンバーもいます」(髙木さん)
独自の社内認証制度によりプロジェクトマネージャーを養成
人材育成に関する制度は、大手IT企業が策定したものをベースに同社の環境に合わせて導入しているため、新入社員から管理職に至る体系化された制度が整えられている。特徴的なものの一つが「JCPM(ジャステック認証PM)」という中堅社員向けの社内認証制度で、独自の研修と試験を通じてプロジェクトマネージャーを担える人材をしっかり育てる仕組みになっている。また資格取得については、講習会や試験の費用補助、合格祝い金や資格手当などで積極的に奨励している。
「ITILファンデーション認定資格などを今までに取得しました。資格取得の勉強で自分の知識も深まり、お客様と初めて接する際の信頼も大きく変わります」(井上主任)
参与からのメッセージ
IT業界は様々な仕事で成り立っています。まずは業界全体を俯瞰(ふかん)し、興味を持った会社はどこに位置するのか。そうして理解を深めることをお勧めします。
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●第38号 (2024年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。