加速度的にテクノロジーが進化する中、設立以来40年以上にわたって成長を続けてきたケーアイディー。金融や物流をメインに、通信、製造、保険、医療などの幅広い業界において、大規模基幹システムから小規模オフィスシステムまであらゆるシステムの立案、開発、構築、運用、保守に携わってきた。
　同社が得意とする金融業界のシステム開発では、ATMで暗証番号が漏えいする心配なくキャッシュカードが使える仕組みの構築に携わるなど、大手メーカーの有力パートナーとして日常生活に大きく貢献している。
　「技術力」と「人間力」が成長の原動力と中川社長は同社の方針を説明する。
　「システム開発はお客様との信頼関係の上に成り立っています。その信頼を築くのは社員一人ひとり。全てのエンジニアが常に高い向上心で自分自身に磨きをかけ、お客様と誠実に向き合っています」
　ほとんどのプロジェクトが客先常駐となるため、エンジニアは同社の看板を背負って顧客に向き合っている。そして顧客と共に金融や物流という重要なインフラを技術力で支えていることが誇りとやりがいになっているという。
　今後、日常生活はAIやロボティクス、フィンテックといった先進の技術によってさらに進化していく。DX化やRPA化などによる企業の成長に合わせて、エンジニアにとっても今まで以上に活躍の場が広がることが予想される。それに歩調を合わせ、同社ではこの先も先端技術を深めていく一方で、周辺業界での取組も視野に入れている。
　具体的には、ECサイトの構築などインターネット事業への参入も検討している。それに合わせて企業規模も徐々に拡大していく方針だという。
　「長期的な視点でじっくりと事業を拡大していきたいと考えています。従来どおり、量と質のバランスを大切にしながら成長していきます」
堅実な歩みを続けたいと中川社長は語る。

　仕事もプライベートも大切にしようと、独自のコンセプト「アリギリス主義」を掲げる同社。毎週水曜日のノー残業デーや、飛び石連休には有給休暇取得を推奨するなど、メリハリのある働き方が浸透している。
　「短時間勤務制度を利用し、子育てをしながら活躍中の女性エンジニアもいます。先輩のそうした姿は、素晴らしいお手本になります」と入社５年目、人事部の松本サブリーダー。
　客先常駐のワークスタイルに配慮して月に１回の帰社日を設けているほか、各種社内イベントなど、社内コミュニケーションの機会も大切にしている。
　さらに、デスクワークが中心となる社員の健康管理にも注力。運動不足解消のためのウォーキング大会を定期的に開催したり、全社員向けに健康に関するセミナーを開くなど、様々な施策を取り入れている。センサーに手のひらを当てるだけで野菜摂取の充足度を測定できる機器を導入したことも、健康管理の取組の一つだという。