互いをサポートし合う職場環境の中、体育指導のプロとして子どもの成長を支援
<3つの特徴>
●子ども向け体育指導のプロフェッショナル集団
●子どもの指導に集中できる働き方を実現
●独自カリキュラムによる充実した研修を実施
全国の幼稚園、保育園で体育指導に当たる
こども体育研究所は、幼稚園や保育園で運動遊びを指導する専門職員を養成し、全国に派遣している。専門職員は、文部科学省が推進する「幼児期運動指針」に基づき、社内独自の系統化されたカリキュラムによって子どもの発達に応じた指導法を熟知したプロフェッショナル。
幼稚園や保育園で正課として行われる体育や、任意の課外活動として行う体育教室のほか、季節ごとの野外イベントなどの指導を行い、人格形成の重要な時期にある子どもたちの心と体の成長をサポートしている。
「幼児期の子どもの特質をきちんと理解した上で、『動機付け』『段階指導』『褒める指導』の三本柱を念頭に置きながら指導に当たっています」と田中代表は同社の指導方針について説明する。
田中代表が子どもへの体育指導という仕事に興味を持ったのは、体育教師を目指していた大学時代だという。
運動が得意な子どもばかりではないため、運動が苦手な子でも、体を動かすことが好きになれるような指導を心掛けていると、専門職員としての経験を持つ田中代表は語る。
「苦手意識から運動が嫌いになれば、将来の選択肢が狭まる可能性もあります。運動を通して 、乗り越える経験や有能感を得て楽しさを感じる。このことが、子どもたちの将来に役立ってほしいと常に願いながら指導しています 」(田中代表)
また 、今後園児への体育指導だけでなく、体育指導員という職の普及のため、若者に向けた広報活動にも力を入れていくという。

一般職や総合サポート職が 働く環境整備に貢献
「現場で指導を行う専門職員がベストコンディションで子どもの前に立てる環境を作ることを常に考えています」と語る田中代表。
そこで同社では、専門職員にはタブレット端末を支給。移動中に指導内容などをまとめることができ、指導後に会社へ戻らず帰宅できるようになった。
また、専門職員が煩雑な事務業務を兼務しなくて済むように、4年前から一般職の採用を始めた。一般職は縁の下の力持ちとして、本部で事務処理や広報DM作成などを担っている。
「仕事の効率化が進み、会社全体の残業時間も減りました。これからも現場で指導を行う専門職員が業務に集中できるよう、サポートしていきます」と話すのは入社3年目、一般職として総務人事部に所属する吉沢さん。
さらに、昨年度からは保育士資格や教員免許などを持つ総合サポート職の採用も開始。現場で指導を行う専門職員をフォローし、教材の準備や子どもたちの補助を担うことで、指導内容の充実や全員が余裕を持って仕事に取り組める人員体制を目指している。
同社は、有給休暇取得促進にも積極的に取り組んでいる。令和2年から本人、又は家族の誕生日に「バースデー有休」の取得を推奨しているという。
「特に家族を持つ社員には好評です。私もこれから取得するのを楽しみにしています」(吉沢さん)

1カ月にわたる手厚い研修で 子どもの指導方法を学ぶ
子どもの成長に関わる仕事だけに、現場で指導を行う専門職員はもちろん、一般職や総合サポート職の社員も幼児教育の基本を学ぶ研修を積極的に受講している。
「専門職員においては、これまでの経験、実績に基づいた独自の新人研修を1カ月間、本部で行います。座学を中心に、一般教養や発達心理学、指導理論などをしっかり身に付けてから現場に配属され、その後は先輩からOJTで実務を学んでいきます」(田中代表)
瑞穂町の幼稚園で指導を行う鈴木さんは入社2年目の専門職員。
「幼児に指導を行うのは初めてでしたが、研修で教え方や指導計画の立て方をしっかり学べたので、不安なく現場に立つことができました」
現場に配属されてからも、指導研修やコミュニケーション研修などの各種研修を利用して、スキルアップを図っているという。

部長からメッセージ
愛情を持って子どもたちに向き合おう 当社の事業は子どもの運動指導に特化しています。運動指導を通じて、子どもと一緒に動いて、一緒に成長したいと思う人や、子どもたちの気持ちを感じ取り、一番の理解者であり味方であることを志す人には、やりがいのある仕事です。子どもが対象ですから、相手に結果を求めるのではなく、どんな反応も受け入れる「愛情行使」も必要とされます。また、私たちの仕事は子どもたちの将来にも大きく影響する仕事です。とても重い責任を担いますが、子どもの成長する姿は感動的ですし、モチベーションも上がります。


●第24号 (2021年3月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。