東京カイシャハッケン伝!

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熊沢印刷工芸株式会社

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街や商品を彩る特殊印刷に特化。多くの人に感動を提供することがやりがい

街や商品を彩る特殊印刷に特化。多くの人に感動を提供することがやりがい

<カイシャの特徴>
●事業内容:特殊印刷で独自の道を開拓
●仕事のやりがい:自分の仕事を街で目にできる喜び
●働く環境:社内で連携し、業務効率化
●育成制度:各部署での研修OJTで成長

ドライブシール事業とスクリーン印刷事業の2軸で特殊印刷を展開

 「職人感性」をスローガンに、特殊印刷に特化した事業を展開する熊沢印刷工芸。自動車や店舗装飾のための大型シールの印刷を行うドライブシール事業と、紙やプラスチックなどに印刷技術で凹凸を付けたり、木や革素材のような手触りを実現するスクリーン印刷事業の二つを展開している。
 ドライブシール事業では、バスやトラック、タクシーに企業広告を入れたり、自家用車の色を全面的に変えるためのはがれにくいシールを製造し、貼り付けまで行っている。また屋外看板や店舗装飾も実施している。
 「当社の強みは、印刷から施工までの一連を手掛け、全国規模でサービスを提供していることです。全国で店舗展開している大手コンビニエンスストアの窓ガラスやレジ回りの装飾も担当しています」(熊沢社長)
 一方、スクリーン印刷事業が主に手掛けているのは書籍や商品の紙パッケージ。インクの中にラメや発泡剤、繊維を混ぜるなど、多彩な手法で印刷物の付加価値を高めている。
 埼玉県の戸田工場で行う同社のスクリーン印刷は、その技術力の高さで国内外から定評を得ている。これまで様々なコンテストで賞を獲得し、2020年にはスクリーン印刷の多様な手法を月替わりで見せる同社のオリジナルカレンダーが、「グレゴール・インターナショナル・カレンダー・アワード2020」(ドイツ国際カレンダー展)で金賞を受賞した。
 「当社のように書籍やパッケージ、ポスターのスクリーン印刷を大量に行える会社は少ないです。だからこそ、スクリーン印刷ならではの装飾性や芸術性をより多くの方に知ってもらいたいと考え、国内外のコンテストに出品しています」(熊沢社長)
 また、スクリーン印刷は、様々なインクで水と空気以外なら何にでも印刷できるといわれており、熊沢社長はその可能性を広げることにも力を注いでいる。

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色鮮やかで繊細なシールプリント。立体面に施工すればさらに豊かな表情を生む

百貨店1階の巨大なウインドウ装飾など、街を彩る手応えを実感

 カラフルにラッピングされたバスや巨大な店舗装飾など、同社が制作したシール印刷は様々な場所で目にすることができる。
 「自分が関わった装飾を初めて見たときは本当に感動しましたし、今でも街中で目にする度に、この仕事のやりがいを感じます」
 こう話すのは印刷データの編集と印刷を担当している、入社5年目でアートグラフィック部の横山主任。大きなものだと、高さ5メートル×幅20メートルほどの、百貨店1階のウインドウ装飾を手掛けることもあるという。分割して出力したシールで巨大なガラスを装飾できる感動はひとしおだとも話す。
 その感動を施工担当として、いつも最初に味わっているという入社16年目、ドライブシール営業部の飯田主任は、施工面でのやりがいについても語る。
 「シールは貼り方によって伸び方が異なるため、分割されたシール同士の絵柄を合わせるのは技術が必要です。無事貼り終え、お客様が感動している姿を見るのも、自分にとって大きな喜びになっています」

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テストプリントを確認中の横山主任。シールの素材や気温などで印刷状態が変わる

部署を横断して協力し合う。全員のチームワークが働きやすさにつながる

 印刷から施工までトータルに行うことが、働きやすさに結び付いていると社員たちは口をそろえる。例えば加工担当から納品されたシールの切り込みに不具合があれば、担当者に相談し、すぐに改善ができるという。
 「初めて手掛けるオーダーメイドのデザインも多いです。皆が自由に意見を出し合う環境だからこそスムーズに仕事が進められます」(横山主任)
 また、施工現場にいても社員間で迅速な情報共有ができるようにチャットなどのツールを導入し、待機時間の削減と作業効率の向上を図っている。
 さらに、社員の一体感を高めるため、2カ月に1回社内報を発行。業務の紹介や誕生月社員のメッセージを入れるなど、社員からも好評で、2023年に110号を迎えている。

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本社社屋のシャッターも作例の一つ。「何でもラッピング」できるよう努めている

各部署での研修とOJTを基本に、未経験者も技術を身に付けられる

 同社は未経験者採用がほとんどで、入社直後は、ドライブシール事業とスクリーン印刷事業の各部署を1~3週間で回り、同社の事業の全体を知るのが基本方針という。その後はOJTに入り実務を少しずつ習得していく。
 「全く経験はなかったですが、先輩に教わりながら、施工のテクニックを身に付けていくことができました」(飯田主任)

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施工の仕上げをする飯田主任。「ものづくりの仕事がしたくて、異業種から転職しました」

社長からのメッセージ

 一生懸命仕事をすればお客様は喜んでくれます。その喜びは私たち制作側に大きな力を与えてくれます。ぜひ私たちと一緒にお客様を感動の世界に導きましょう。

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熊沢社長

このカイシャが10秒でわかるムービー

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●第36号 (2024年3月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
熊沢印刷工芸株式会社
設立・創業年
設立年 1965年1月
資本金
4,536万円
代表者名
代表取締役社長 熊沢 豊
従業員数
86名(内、女性従業員数21名)
所在地
115-0052 東京都北区赤羽北2-35-7
TEL
03-3905-1201