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株式会社星光社

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大規模インフラを支える機器・システムで、誰もが安全・安心な社会の実現に貢献する

大規模インフラを支える機器・システムで、誰もが安全・安心な社会の実現に貢献する

<カイシャの特徴>
●事業内容: 鉄道や電力等の安全運営を支える
●仕事のやりがい:社会インフラ技術で守る
●育成制度:一人ひとりが目標を掲げて成長
●働く環境:子育て世代応援する各種制度

鉄道や電力会社など、インフラに携わる企業から長期にわたり信頼を得る

 1952年に電気通信機器メーカーとして設立された星光社。創業当初は電機部品の製造を手掛けていたが、警察向けに通信システムを提供したことを契機に大きく発展。現在は情報通信システムや通信機器、防災情報システム等を製造し、鉄道や電力、電気通信、放送といったインフラを支える事業者から高い支持を得ている。
 「例えば鉄道事故が起きると、走行中の電車が一斉に止まります。このようなとき、当社の監視制御装置が迅速で正確な情報伝達を支えています」と荒木社長は話す。
 また、鉄道の指令センターと駅の事務室とをつなぐ集中電話システムなどが、首都圏を中心に全国の鉄道各社で採用されている。その他、同社の装置は各地の電力会社でも利用され、電力の安定供給を支えるための変電所の監視制御用にも導入されている。
 このように、社会基盤を支える同社の製品は、一つひとつが受注生産となっている。顧客のニーズをヒアリングするところから始まり、設計、開発、製造さらには取付け、メンテナンスと、ワンストップで手掛けていることが特徴。
 「当社の製品は数年間から数十年間という長い間使用されます。常に長期的な視点で顧客のニーズに応えたものづくりを行っています」(荒木社長)
 現在、サステナブルな社会の実現に向けて、化石エネルギーに依存しない太陽光や風力、地熱等を活用した再生可能エネルギーの利用が進んでいるが、こうしたトレンドは同社にとっても大きな追い風となっている。
 「メガソーラーや風力発電などの設備が増えていけば、その安定的な送電のために遠隔監視システムが必要となります。これらの需要の高まりにも積極的に応えていく方針です」(荒木社長)
 また、今後は装置の保守対応の受付時に、AIを活用することも考えていきたいという。先端技術の導入も見据えつつ、製品において最も重視するのは技術的な安定性だという考え方が、長期にわたって安心して利用できる製品、システムの提供を可能にしている。

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府中市に本社ビルを構え、落ち着いて業務に集中できる環境を実現している

24時間・365日絶え間なく安全を支えていることに 大きな誇りを感じる

 同社で働くやりがいは、社会の安全・安心に貢献しているという実感にある。
 「電車内で強風のため遅延するというアナウンスを聞くと、当社の防災情報システムが正しく作動しているのだなと思います」と入社5年目、総務部の鷲頭さん。縁の下で、人の安全を守るために働いている自社の装置やシステムを、誇らしく感じるという。
 鉄道の防災情報システムづくりに設計者として携わってきた入社14年目、技術部の二宮主任は次のように話す。
 「顧客の要求分析から機器の設計、プログラミングと、トータルに携われる醍醐味(だいごみ)があります」

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設計チームのまとめ役を務める二宮主任。「技術者としての幅もずいぶん広がりました」

製品理解からスタート。しっかりと目標を定めて基礎から業務を習得する

 入社初年度は、約3カ月間の主要部門体験を経て検査業務を担当し、製品への理解を深める。その後、本人の志望と適性を考慮の上、設計やプログラムなどの部署に配属。職場では先輩の指導のもとで基礎から業務を学んでいく。
 「教育訓練計画をもとに、一人ひとりが上司と面談して計画を立て、年度末には自身の成長について振り返りを行います。社外セミナーの受講機会も用意されています
 そう話す二宮主任が現在、設計者を取りまとめる立場にあるように、入社10年ほどでリーダーへと成長することが期待される。
 また、技術者から営業への異動などジョブローテーションもある。
 「製造を担当後、総務部へ異動しました。現在、簿記の資格取得を目指していて、勤務時間中に勉強時間を確保してもらっています。将来は経営に携わりたいと考えています」(鷲頭さん)

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メール等を通じて顧客の要望を取りまとめるのもチームリーダーの大切な仕事

ゆとりある働き方を実現。子育て世代も多く育休は男性社員も積極的に取得

 「一人ひとりが生き生きと働く企業でありたい」という荒木社長の方針のもと、ゆとりある働き方の実現にも力を入れている同社。子育て世代も多く、育児休業は男女とも取得実績があり、育児のために短時間勤務制度を利用する男性社員もいるという。
 「私は3週間の育児休業を取得しました。また、子どもの急な発熱などで利用できる『子の看護休暇』も子ども一人につき年5日まで有給で活用できるので、安心です」(鷲頭さん)

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「総務へ異動し多角的な視点で会社全体を見るようになりました」(鷲頭さん)

社長からのメッセージ 

 当社では社会の役に立つ製品及びシステム、サービスを提供しています。そのために、社員一人ひとりが安心して働ける会社づくりを目指しています。

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荒木社長

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●第36号 (2024年3月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
株式会社星光社
設立・創業年
設立年 1952年3月
資本金
9,840万円
代表者名
代表取締役社長 荒木 康孝
従業員数
81名(内、女性従業員数11名)
所在地
183-0046 東京都府中市西原町1-15-2
TEL
042-572-3121