企業から依頼を受けて技術提供を行うライトクルー。お客様の職場に出向するほか、社内でシステム開発も行うなど、様々な要望に応えている。例えば、日本舞踊の師匠から「手書きで作っている踊り譜※をデジタル化できないか」と相談を受けて開発した「踊り譜」というユニークな自社ソフトもその一つだ。久保田専務は同社の技術について、次のように語る。
　「当社の理念は『技術による永遠の社会貢献』。技術の向上を大事にしながら、世の中に貢献できるものの創出を目指しています。もちろん社員も社会の一員。社会貢献という言葉には、『社員を幸せにする』という思いも込められています」
　日々技術を磨き、お客様先に派遣を行う会社だが、同社の社員が一人で出向することはなく、必ず２人以上のチームで配属される。職場はさまざまでも、ライトクルーの一員であることを忘れないようにしてもらうためだ。入社７年目でテクニカルマネージャーを務める今野さんは、配属先での経験を次のように話す。
　「お客様との距離が近く、『ありがとう』『助かったよ』と声を掛けていただけるのが嬉しいですね。同じ職場に配属された先輩がお客様との橋渡しをしてくれたので、職場にもスムーズになじめました。現在は自分が先輩にしてもらったように、後輩とお客様の橋渡しをしています」

※　身振り手振りを棒人間で表したもの。楽譜の踊り版。

　同社では社員の働きやすさを大事にしており、お客様の都合がつけば時短勤務も可能。有給休暇を時間単位で使用することができる制度もあり、出勤・退勤時間を前後させることもできる。また、残業時間が短く、働きやすい環境があることも同社の魅力の一つだ。
　「多くの社員がほぼ残業なしで働いています。余裕を持ったスケジュールを組んでいるので、仕事量に無理がないことが一番の理由です」（久保田専務）
　また、年間を通して行われる多数のイベントも特徴的だ。それぞれ異なる職場で働いているため、社員全員が集まることは少ないが、社員同士がコミュニケーションをとれる機会を会社が積極的に作っている。大原さんも、「入社前からフレンドリーな雰囲気を感じていましたが、実際の入社後も、社員同士の仲が良く、上司や先輩とも気兼ねなく接することができます。イベントも毎回楽しみにしています」と話す。社員同士の結束力が高いからこそ、どんな職場でも活躍できるのだろう。
　久保田専務はライトクルーの今後について、次のように語る。
　「今後は自社における製品・サービス開発の比率を高めることを目指しています。そうしたビジネス展開を、会社全体の夢の実現、ひいては社員の将来につなげていきたいですね」