多様な働き方が実現できる環境で、顧客の働き方改革も支援する
<3つの特徴>
●文具販売からオフィス設計まで手掛ける
●働き方改革を推進し、社員満足を向上
●継続的、階層的な研修で業務知識を習得
顧客の課題を解決する提案を積み重ね、100年企業に
1912年に創業し、2020年に108年目を迎えた老舗企業オカモトヤ。筆、すずりなどの販売からスタートした事業は、OA機器やオフィス家具、事務用消耗品の販売や、名刺などの印刷、さらにオフィスの移転、リニューアルに伴うプランニング、設計、デザイン、内装の施工にまで広がっている。
残業時間の削減やオフィス環境の改善には、働き方改革という概念が浸透する前から積極的に取り組み、その経験に基づいた「働きやすいオフィス空間」を顧客に提案してきた。
「働き方の変化で、オフィスの在り方も変わってきています。今後、当社のビジネスチャンスもますます広がっていくでしょう」と鈴木社長は自信をのぞかせる。
顧客のあらゆるニーズに応えようという姿勢で事業を展開する同社の取扱商品は幅広く、オフィスじゅう器、家具、事務用品、文具、通信機器まで取りそろえている。
多品種で少量の商品配送に対応するため1989年に同業他社と共同物流センターを設立し、仕入先からの納期管理システムを構築。1万数千点に及ぶ商品の在庫状況・配送状況をオンラインで確認できる体制を整え、顧客の注文に迅速に対応している。こうしたきめ細かなサービスで顧客の信頼を獲得し、長期にわたり取引を続ける得意先も多いという。
「お客様のどんな要望にも応えるべく、誠実に仕事をしてきたことで100年以上愛される企業になれたと自負しています」(鈴木社長)

在宅勤務や時差出勤制度で 子育てと仕事を両立できる
「社員に持てる力を存分に発揮してもらうためには、働きやすい環境でなければならないと考え、社員満足度の高い職場づくりに積極的に取り組んできました」
鈴木社長がそう説明するように、同社では勤怠管理システムの導入による勤務時間の見える化や、申請書類のペーパーレス化による業務効率の改善などで、残業時間を削減。また、有給休暇取得の推進や、在宅勤務制度の導入など、社員満足度を高める取組を次々に行ってきた。
「有給休暇は気兼ねなく取得できる環境です。当社は連続で取得することを推奨しているので、旅行の予定を立てやすく、リフレッシュできます」(入社4年目、サプライ事業部の山内さん)
さらに同社では、子育てと仕事を両立できる環境を整備。過去3年の育児休業取得率は100%といい、会社全体に子育てをしながら働く方を応援する雰囲気があると社員は声をそろえる。
その他、子育て中の社員の時差出勤を認め、子の看護休暇の日数は法定以上に制定している。こうした取組が評価され、厚生労働大臣が子育てサポート企業として認定する、くるみん認定も取得している。

継続的、段階的な研修で 幅広い知識を着実に習得
「お客様のニーズを理解し、解決するためには、幅広い商品知識が求められます」(鈴木社長)
新入社員は入社後、まずは外部研修で社会人としてのマナーやICTの知識を付け、次に社内研修で会社が扱う商品を先輩や仕入先などから学ぶ。さらにオフィス家具メーカーが実施する研修に参加して、メーカー営業の仕事を体験し、顧客のニーズの引き出し方や提案のノウハウを習得する。それを終えると配属となるが、そこでもOJTで実践的なスキルを学べるようになっている。
入社2年目で、ワークプレイス事業部の関口さんは、教え合う社風があると言う。
「お客様の要望に応えるための方法を先輩に相談すると、課題を解決するための様々なアドバイスをしてくれます。毎日の会話が全て勉強です」
さらに、定期的にメーカーのフォローアップ研修で知識を確かなものにしていく。また、外部機関が実施する階層別研修も用意されており、経験年数や役職を問わず、全ての社員がスキルアップを図れる環境が整備されている。

採用担当からメッセージ
誠実で積極的、そして素早く行動できる人
当社は、単にモノやサービスを売っているわけではありません。「お客様の困り事を解決する」という姿勢で商品やサービスを提案することを大切にしており、それが顧客満足や信頼につながると考えています。ですから、まずはお客様の要望を聞き、的確に理解する姿勢が求められます。また、お客様の要望にはスピーディーに対応することが求められるので、積極的に行動できること、さらに、同僚・先輩・上司・メーカーの担当者などたくさんの人と関わる仕事なので、協調性のある明るい人を求めています。


●第23号 (2020年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。