IT技術を上手に使えば、企業の業務は簡便化・効率化する。だからこそ「自社の持つ技術を活用し、中小企業の発展のお手伝いをしたい」という志のもと、パルシスはシステムの要件定義から設計、開発・運用、保守までワンストップでサービスを展開している。
　同社は特に、中小の製造業における業務フロー改善を得意としており、原材料の管理や生産計画を管理するシステムの開発や導入に貢献。これまで顧客が手作業で行っていた管理業務の手間とコストを省き、業務プロセス改善の一助を担う役割を果たしている。
　さらに、同社で販売・導入しているアプリケーションツール「Wagby」を使ったシステム開発で、中小企業向けにIT導入の提案も行っている。Wagbyはノンプログラミングでコードを自動生成し、大幅に工程を削減することができるため、低コスト・高品質のシステム開発が可能になるという。
　このように、顧客に対して新しいIT技術の情報を伝え、活用できるシステムを積極的に提案することにも努めていると須田代表は話す。
　「ITツールをうまく活用すれば、煩雑な作業を効率的にすることができ、結果として生活も豊かになります。今後も中小企業のIT化をサポートしていきたいです」
　同社では近年、ECサイト事業にも乗り出している。2019年には「LOLLIPOP CITY」と名付けられた通販サイトをリリース。システム構築・運用を行い、現在はそのブラッシュアップに力を入れているという。
　「地方の中小企業が扱っている『知られざる良い物』は、大手通販サイトなどに出展しても、膨大な情報の中で埋もれがちです。当社はそこに注目したウェブサイトを作り、地域の活性化などにも貢献していきたいと考えています」（須田代表）
　今後は、都内に進出したいメーカーや、農家などをターゲットに、特色ある品物を安く販売できる仕組みを構築し、全国の中小事業者の支援をしていきたいと話す。

　入社後は、技術の習得状況に応じて３カ月から６カ月間の新人研修に参加。その後は配属されたプロジェクト先でのOJTで実務を身に付ける。
　また、新人向け、中堅向けなど多彩なカリキュラムのeラーニングを社員が自由に選択することができる。
　その際には上司から現在受けるべき研修、今後のために必要となる研修などをアドバイスしてもらえ、効率的に知識を習得することも可能だという。
　入社16年目、技術本部の林さんは、自身の市場価値を高めたければ、社内研修以外にも自己啓発の支援があると語る。
　「例えば参考図書の購入や、有償の外部セミナーなど、自分のためになるものがあれば会社が費用を補助をしてくれます。エンジニアは常に知識を習得し続ける立場ですから、会社のサポートはとても有益だと感じます」