インフラ領域に軸足を据えてIT技術を支援。即戦力となる人材育成で差別化を図る
<カイシャの特徴>
●事業内容:大手企業を中心にITインフラを支援し顧客満足を獲得する
●働く環境:業務効率化により社員有給休暇消化率約7割を実現
●育成制度:入社後4月末には複数の資格取得を目指す人材育成体制
ビジネスの軸をしっかりと固めながらニーズを先取りする提案
顧客企業のITインフラの設計・構築・運用やプロジェクトマネジメントを主な事業としているパルソネット。
企業のシステムインフラを支えるということは、プロジェクトの終わりが明確なアプリケーション開発などとは異なり、顧客との関係が半永続的に続くことを意味すると鈴木代表は話す。
「インフラ・ネットワーク領域では、納品後の運用だけでなく、ユーザーが増えたり、バックアップセンターを作るなどの機会もあります。当社では、そのタイミングごとに新しい知識や技術を吸収し、システムを構築しながら新たな挑戦へと結び付けてきました」
さらに、同社は大手通信業・金融機関や官公庁などを顧客に大規模なシステム開発プロジェクトに携わり、安定した経営基盤を築いている。顧客のニーズを先取りする提案をし続ける姿勢が、同社の強みとなっているという。
同社が最も大切にする理念「わたしたちは、お客様の期待を超えるExcellent!パートナーをめざします。」は、分かりやすくいうと「良い仕事をしましょう」というシンプルなものだ。
「顧客から『Excellent!』と言われるような『良い仕事』をあなたはしていますか?といった個々の社員たちへの問い掛けでもあります。我々は業界において、オンリーワンの企業ではありませんので、事業を営む上で『良い仕事をする』ことが、最上のサービス提供につながります。その意味で、この問い掛けを常に心に置いてほしいと思っています」(鈴木代表)
「良い仕事」の定義は一つには絞れないが、基本としているのは「自分の仕事にロイヤリティー(忠誠心)を持つ」こと。同社では、その延長に「顧客の安心」「社員の安心」があると考えている。

月1回の全体会議など密に交流を図り、意見を言いやすい社風
同社では、残業時間の削減に向けて、テレワークなどを導入し、一人ひとりの仕事の効率化を図っている。また、プライベートと仕事のめりはりをつけるために有給休暇の取得も推奨しており、有給休暇の消化率は約7割に達しているという。
社員は、顧客先に常駐して業務に当たることが多いため、毎月1回、オンラインで全社員参加の全体会議を開催。加えて、鈴木代表が社員の携わるプロジェクト先を訪問し、顧客との連携を取ったり、社員の考える今後のキャリアパスなどについての聞き取りを行っている。このような機会を通して、密なコミュニケーションを図っているという。
さらに同社では、自社業務と競合しないことを条件に副業も認めている。
「時間に余裕があるときには、副業としてデータ入力などを行っています。自分の『得意』を社外でも活用できる機会があるので、スキルアップにもつながります」(入社5年目、総務グループの岩渕課長)
また、入社1年目、エンジニア職が所属するサービス・デリバリー・グループの渡邉さんは、新入社員であっても意見を言いやすい環境も魅力だと語る。
「新入社員研修の一環で会社説明会の改善点などについて意見を伝えたときも、代表はすぐに採用してくれました」

資格の早期取得を推奨。先んじてスキルを磨き即戦力へと育成していく
同社の人材育成のポリシーは、業界共通で活用できるスキルは早期に習得し、その後、個々に特化したスキルを身に付けていくというもの。そのため、資格取得支援制度も充実している。
同社に入社すると、4月末までを目標に、ITパスポート試験や秘書検定2級、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)など複数の基礎的な資格の取得を目指す。また、資格取得費用は会社が負担するという。
「未経験からのエンジニア職採用だったため、まず何から学べば良いのか分かりませんでした。最初の目標が設定されていたのはとてもありがたかったです」(渡邉さん)
ビジネスマナー、コミュニケーションの取り方などの座学研修やOJTも行うが、資格取得を推奨することで、業界未経験者であっても早い時期に責任ある業務を担当できるような体制をとっている。
「エンジニアとして基礎的な複数の資格を取得することで、初のプロジェクト参加時には自信を持って臨むことができます。お客様からも高い評価を受けています」(鈴木代表)

読者からひとこと
お客様にまっすぐ向き合っている会社! お客様と長く向き合うことは、信頼される会社づくりにつながり、大きなやりがいを感じられそうです。また、副業が認められていることも魅力的です。会社で培った技術などを他の場面で生かせることは自身にとって有意義だと思いました。

代表からのメッセージ
「良い仕事」をしていれば、いずれ重要な業務も任されます。創意工夫をした結果、実力を評価されてステップアップできる社員は宝物です。


●第29号 (2022年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。