工業製品や製造装置の精密部品を製造。ゼロからものを作る楽しさが味わえる
<カイシャの特徴>
●事業内容:NC自動旋盤で精密金属部品を製造
●仕事のやりがい:技術的困難を乗り越えるやりがい
●働く環境:男女とも育児休業取得率100%
●育成制度:失敗を通して学ぶ姿勢を尊重
ミクロン単位で管理する部品を大量生産できる体制。成長分野にも進出
エアコンのバルブや半導体製造装置、医療器具、玩具などに使用される各種精密金属部品を製造している三鎮工業。NC自動旋盤*という工作機械を使い、一本の金属の棒から、ミクロン(1μm=0.001mm)単位で管理した部品を切り出し、見えないところで社会を支えている。同社の強みは、このNC自動旋盤を約100基保有していること。都内でも最大級という台数で、大量生産や急な要望にも対応してきた。
「毎年新規の設備を導入しており、急激な需要増にも応えられる体制づくりをしています。量産力が評価され、後継者不足で廃業した企業の受注を一気に引き継ぐこともありました」(山田社長)
今後は、営業にもさらに力を入れて、航空・宇宙、ロボット、美容など、注目分野への進出も行っていくという。
*NC自動旋盤:材料のセットから完成までプログラムで全自動化し、精密部品を大量に削り出す専用機械
試行錯誤して製品が完成するのがやりがい。若手の提案も積極的に採用する
同社で、ものづくりに携わる社員は、技術的な困難を乗り越えることに大きなやりがいを感じているという。例えば、新規図面からの部品製造を受注したとき、どのように顧客の要望に応えるか試行錯誤することが多いと話すのは、入社5年目、製造サブリーダーのファンさん。
「材料によって刃具を変えてみたり、上司や先輩に相談しながら考え抜きます。難しいからこそ、ゼロから作る仕事は楽しいです。その他、若手の声を聞いてくれる職場環境があるのも、やりがいにつながっています。生産量が上がるような工程の提案をして採用されたときは嬉しかったです」
主に、製品の受発注管理を担当している、入社3年目、業務部サブリーダーの横山さんも「部品が予定通り完成し、無事に納品されたときにやりがいを感じます。これまで、第二工場の管理業務を一人で担当していましたが、最近部下ができました。皆が働きやすい環境を作っていくのが目標です」と話す。
男女ともに育児休業の取得率100%。一人ひとりが柔軟に働ける
同社では男女ともに育児休業の取得率が100%。女性社員の復帰率は100%で、男性社員も取得者全員が4週間(28日間)の産後パパ育休を取得するなど、育児と仕事を両立しやすい環境がある。また、様々な勤務体系を提供し、社員のライフスタイルに合わせた働き方をサポートしている。有給休暇も取得しやすく、特に外国人社員が多い同社では一時帰国のために1カ月ほどの長期休暇も認めている。
「私は、来年1カ月間ベトナムに帰省する予定です。理解がある会社でとても感謝しています」(ファンさん)
「舞台を見るのが趣味なので、平日に有給休暇を取って都心へ観劇に行くことがあります。繁忙期以外は、基本的に残業も少ないです」(横山さん)
その他、毎年社員旅行が開催されており、昨年は熱海へ。参加は任意だが、多くの社員が参加して交流を図っているという。
OJTで技術力を磨く。若手の失敗を責めず、チャレンジできる職場で成長
同社に新卒入社すると、ものづくりの流れを学ぶ座学を経て、配属部署でのOJTで仕事を覚えていく。初めは、製造雑務や簡単な業務を通して、周囲と関わりながら知識や技術を吸収し、1〜2年で能動的に動けるようになるという。また、 失敗を通じて学ぶことを重視しているため、チャレンジした結果の失敗は決して責めず、上司や先輩が丁寧にフォローすることを徹底している。
「以前、加工プログラムを間違って設定したことがありました。慌てて停止して、上司に報告したのですが、『勉強になったね』と声をかけられました。周囲が常に温かく指導してくれる会社です」(ファンさん)
また、年に2回、従業員視点で現場をより良く改善する「改善活動」も行っている。業務に関わる資格を取得する際には、受験費用を負担し、合格者に毎月手当を支給している。特に品質管理の知識を問うQC検定4級は多くの社員が取得し、同3級の取得も推奨。なお、外国籍社員の日本語検定もランクによって手当の対象となっている。
製造業の時代がやってくる
AIには代替できない仕事として製造業が再評価される時代がくると考えています。人の手によるものづくりの楽しさや匠の技を知ってほしいです。
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●第45号 (2026年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。


