社会インフラを支える電気設備。技術力とチーム力で高品質を形にする
<3つの特徴>
●事業内容:公共性の高い電気設備の設計・製造を担う
●育成制度:文系でも専門性を身に付けられる育成環境
●働く環境:オープンな社風で多様な人材が長く活躍
高品質を技術力で実現。生活を支える電気設備をワンストップで提供
1960年設立の関口電気は、変圧器や電源等の電気設備に特化した設計・製造を行ってきた。現在は、鉄道車両用の各種制御装置を中心に、ビル監視システム、上下水道システムの制御盤など、公共性の高い分野で同社の設計・製造した製品が導入されている。私たちが普段利用する電車の電源や車内空調をコントロールする装置にも、同社製品が使用されているという。
豊富な実績と技術力をもとに発注者へのヒアリングから、設計、材料調達、製造、納品まで自社で完結させられるのが強み。全てを安心して任せられる点が大手メーカーなどの顧客から評価されていると小泉代表は話す。
「停止すると困るような公共性の高い製品を手掛けていることもあり、ミスは許されません。専門性も有し、鉄道に特化した技能を持った社員が育ってきています。今後も技術と品質に対する高い意識を持って事業を継続していきたいです」
同社の技術力は、技能を持つベテラン社員に支えられている。60代、70代の社員も現役で働いており、年齢が上がっても技術職に特化して働き続けられる環境が、高品質な製品を安定的に製造できることにつながっているという。
さらに、若手を含めた社内のスタッフが部署や担当を限定せず、ものづくりに関わる姿勢も特徴といえる。不具合を起こさないことを目標に、様々な社員に意見を求めチェックを行い、文字どおり全員で一緒に製品を作っていく。
「様々な技術を持ち寄って一つの製品が完成するので、自ずと協力して仕事を進めています。部署や担当の垣根を越えて、皆が高品質の製品を作るという方向を向いているのが当社の文化です」(小泉代表)

見て体験する指導で ものづくりの基本を着実に身に付ける
同社では、文系でも一人前の技術者として活躍できるように丁寧な研修を行っている。まず、新人研修では設計・製造・試験などの各部署を約1週間ずつ経験。設計部門であれば簡単な図面の手直しなどサポート作業を体験し、製造部門では電気の基本的な扱い方を教わるなど、現場の雰囲気や仕事内容に触れる。研修後は配属先で先輩社員の指導のもと、OJTに入っていく。
「仕事の全体が見える部署なので、新人は設計に配属されることが多いです。仕事の流れを知った上で、興味ある分野に進むことも可能です」(小泉代表)
設計部門では作った図面をもとに新人と先輩が一緒に実験を行い、机上の図面だけでなく、実際に何が出来上がるか見られる機会を作っている。
「設計したものが形になるのが嬉しいです。製造現場が近いので実物をすぐ見ることができ、成長している実感を得られています」(入社2年目、設計本部車両システム設計課の北島さん)
その他、製造部門ではスキルマップを用い、社員が今どこまでの作業を担当できるかをしっかり把握した上で、業務を割り振っている。

オープンな環境が育むコミュニケーション。休暇も柔軟に取得可能
同社には、20代の若手から70代のベテランまで、それぞれの個性を生かしながら一緒になって仕事に取り組む社風があるという。
「社員同士の仲は良いですし、部署間の垣根もなく非常にオープンです。よく会話をし、改善の必要があればどんな人の意見でも取り入れる環境があります。私は作業をしやすくするために、手作りの作業台や治具を作る提案をしたこともありました」(入社9年目、製造部製造課の小倉係長)
また、メリハリのある働き方を推奨している同社では、有給休暇を取得しやすく、100%近く消化する若手社員もいるという。
小倉係長も休みが取得しやすく働きやすい環境だと喜ぶ。
「当社に入社してからは家族と過ごす時間が増えました。休日には地域の子どもたちのサッカーチームの監督を務めたり、多彩な趣味を楽しんだりしています」
さらに、育児や介護で短時間勤務制度を利用している社員も複数名在籍し、本人の状況を見てその都度話し合った上で、柔軟な働き方に対応しているという。

当社の自己PR
優しい先輩や上司に囲まれて毎日丁寧に仕事を教えてもらっています。図面に触れるたびにできることが増えていき、成長している実感があります。今後は自分にしかできない分野を見つけて会社に恩返ししていきたいです。また、さらにスキルアップして、後輩が入ってきたら優しく教えてあげられる先輩を目指したいです。(北島さん)


●第27号 (2021年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。