中野区に拠点を置き、首都圏を中心に不動産を扱ってきたスペース。創業は1923年と１世紀近い歴史を持ち、顧客からはもちろん、地域や同業界からの信頼も厚い。
　同社が主に手掛けるのは、アパートやマンション、一戸建てのオーナーから物件を預かり、入居者の募集、入居契約といった業務を行う賃貸物件の仲介。さらに、家賃回収をはじめ、日常の清掃やメンテナンスといった物件の管理も手掛けるほか、入居者が退去する際の手続きや退去後のリフォームまで仲介業務の一切を取り仕切っている。
　「この道40年を超えるという社員も数名おり、業界知識と経験値はどこにも負けないと自負しています。当社に任せておけば安心だと、たくさんのオーナー様が長年にわたって物件を任せてくださり、現在は不動産コンサルティング事業などにも進出しています」高山社長は、これまでの実績が顧客からの信頼につながっていると自信をのぞかせる。
　賃貸物件の仲介業務のほか、不動産の活用法を提案するコンサルティング事業や、次世代に不動産という財産を受け継ぐための事業継承コンサルタント事業も手掛けている同社。
　「不動産や税に関する専門知識が求められますから、弁護士、税理士、会計士などとも連携して、オーナー様をサポートしています。プロの視点からきめ細かなアドバイスが得られると、喜ばれています」（高山社長）
　また、より信頼される企業を目指し、積極的な姿勢で健全経営に臨んでいる。その一環として取得したのが、「ISO9001」や「プライバシーマーク」といった第三者機関からの認証。さらに、大規模自然災害等に備え事業継続への対策を行う事業者を認定する「レジリエンス認証」を不動産業として全国で４番目に取得したという。

　新型コロナウイルス感染症に係る緊急事態宣言中から、テレワークで業務を遂行できる環境を整えるなど、社員が安心して働けるように対策を行ってきたという同社。
　「当社には、子育て中の社員もいますので、安心して子どもの面倒をみられるようテレワークでの業務を可能とするほか、保育園などが閉鎖されることも想定して、社内に臨時の託児スペースを設けました」（高山社長）
　現在も、子どもを持つ社員をはじめ、社員の約半数はテレワークによる在宅勤務を継続しているという。また、出社が必要となった社員にも配慮して、時差出勤を実施している。
　「電車が混雑する時間帯を避けて出社できるので、とても助かっています。当社は、子育てや介護など社員の家庭の事情も考慮して、社員が働きやすいように考えてくれるので、安心して働ける会社だと思います」と入社１年目、オーナーサポートグループの八島さんは喜ぶ。
　「育児中の方も積極的に採用しています。あらゆる社員が長く働ける会社を目指して、今後もできる限りのサポートをしたいと思っています」（高山社長）