大規模ビルの快適・安全・省エネを支える成長業界。働きやすさと技術習得で社員も成長できる
<カイシャの特徴>
●事業内容:ビル制御システムの設計・施工・保守
●仕事のやりがい:仕事が地球温暖化対策につながる
●働く環境:有休取得率7割超。時差勤務も可能
●育成制度:個別の育成計画で若手が成長する
自動制御機器の施工から保守までを担い、ビルの快適環境を実現
オフィスビルや商業施設、ホテル、病院など大規模な施設には、温度や湿度などを快適に保つための自動制御システムが導入されている。多摩計装は、ビルオートメーションとも呼ばれるこのシステムの設計・施工・保守を手掛けている。
「私たちは、メーカーが開発・製造した自動制御向けの温湿度検出器など各種機器をビルに適応させ、ビルがある限り維持する役割を担っています」(坂本東京本店長)
同社には、工事部門があり自社内での工事対応も可能。さらに、メンテナンスまでワンストップで対応できる体制が大きな強みになっているという。加えて、 現在、地球温暖化対策の取組として、オフィスビルのCO2排出量削減や節電が世界的な課題になっていることも、大規模施設を中心に多くの実績がある同社にとって追い風になっている。
「脱炭素や省エネルギー化に、ビルオートメーションは不可欠なものです。自動制御設備を最適化させられれば、CO2の排出量を削減した上に光熱費の削減にもつながり、ビルオーナーにとって大きなメリットになります。私たち計装業界の役割は大きく、2030年までに成長率が8~11%になるという欧米のリサーチ会社による試算があるほどです」(坂本東京本店長)

社会に貢献し、著名な施設に関わることのできる仕事の面白さ
同社の仕事は、決して目立つものではないと話す坂本東京本店長。「地味ですが、縁の下の力持ちとして、社会に様々な形で貢献しているのだと、社員には自信とやりがいを持ってもらいたいと思っています」
首都圏で広く事業を展開しているだけに、思いもよらない施設の施工やメンテナンスに携わり、楽しさを感じることもあるという。
「メンテナンスを担当している施設の1つに動物園がありました。施設の裏側に入ることができるので、こんな珍しい経験もできるのかと驚きました」(入社4年目、メンテナンス部の岡橋さん)
「テレビの音楽番組を見ていて映ったのが、自分が施工を担当した商業施設でした。著名な施設に関われることは、この会社で仕事をする楽しさにつながっています」(入社5年目、技術部の橋本さん)

時間単位でも利用できる有給休暇は取得率7割超。時差勤務も利用可能
同社は、誰もが働きやすい環境の整備に取り組んでいる。有給休暇は、半日単位や年間40時間まで1時間単位で利用できるようにしたこともあり、2023年度の取得率は72%。また、上司の許可を得た上で時差勤務も可能となっている。
「例えば、現場の仕事が思ったより早く進んで早めに終われば退勤することもあります。趣味の音楽ライブが平日にあっても、余裕を持って参加できます」(橋本さん)
また、年1回の納涼大会、月1回の部会後の懇親会などは会社が費用を負担し、社員のコミュニケーションの活性化にも力を入れている。社員旅行も毎年実施。飛行機を利用して沖縄などへ行く2泊3日プランと、関東近郊に向かう1泊2日のバスツアーの2種類を用意して、社員は好きなプランに任意参加できる。それぞれ交通費や宿泊代を会社が負担している。

一人ひとりの専用育成プランで、自分に合ったスキルアップが目指せる
新入社員研修については、約1カ月の社内研修で事業内容や技術の基本を学び、その後は配属先で先輩に付いてのOJTに入る。入社3年目までに全員必須としているのが、現場で欠かせない第二種電気工事士資格の取得。試験対策の勉強会の開催など、サポート体制も整えている。
取り扱う機器の知識習得については、制御機器メーカーが研修の場を設けており、業務時間中に参加。また、毎年、部門長が若手社員と面談しながら、一人ひとりの育成計画を立案し、各自に合ったスキルアップが目指せる。その他、キャリアコンサルタント資格を持った社員が、若手社員を中心にキャリアに関する相談を随時受け付けているという。

本店長からのメッセージ
計装業界は景気に左右されず安定して成長を続け、知識や経験を増やすことで自身の成長も実感できる魅力的な業界。ぜひ興味を持ってほしいです。

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●第37号 (2024年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。