営業マニュアルで社員の成長を後押し。顧客に最適なユニフォームを提供する
<3つの特徴>
●年間取引約6,000社は業界トップクラス
●リスト化された営業マニュアルをOJTに活用
●育児休業からの復帰率100%
製品販売に留まらず オリジナルマガジンを発行
ユニフォームネットは、看護師、介護士、建築作業員、受付・事務、飲食店スタッフなどのユニフォームを手掛ける1975年創業の専門商社。現在は約6,000社のユニフォームを扱っているという。
通気性、伸縮性に始まり、職種、企業イメージに合わせたものなど、顧客のオーダーは多様で、それぞれの注文に応じた機能・デザインを厳選し、ときには、オリジナルの製作にも対応する。
「自分が提案したユニフォームを着用した従業員が、いきいき働いている姿を見られるのも、当社の営業ならではの醍醐味。自分の仕事が誰かのためになっていると強く実感できる仕事です」(荒川社長)
情報発信媒体として、働く女性のためのオフィスウェアマガジン「Lezene(レゼン)」も制作している。年2回発行のフリーペーパーで、「知られざる医療事務の世界」「私たちが制服を選んだ理由」など、オフィスウェアや働く人に焦点を当てた特集を組んでいる。顧客からの反響も大きく、2020年には情報サイト「Lezene style」も立ち上げた。
「『シワになりにくく好印象なお仕事服とは?』『オフィスdeヨガのススメ』など、美容や健康に関するコンテンツも発信しています。“モノ”の販売だけに留まらず、 働くことがより快適に楽しくなる“コト”の提案にも踏み込み、あらゆる業界でユニフォームを利用される方に貢献していきたいと考えています」(荒川社長)
営業マニュアルや資格取得支援など充実した育成環境
入社後は1カ月間の研修で商品知識や業務の流れを学び、取引先の工場見学を行うという同社。その後はそれぞれの配属先で実務を学んでいく。
入社1年目、営業部の石井さんは、OJTで先輩の商談に同行し指導を受けている最中。その際、同社独自の営業マニュアルで事前学習しているという。
マニュアルには、名刺交換といった基本から、ヒアリングの仕方、さらには、提案、受注など、営業ノウハウが250項目にわたってリスト化されている。
「マニュアルを事前に確認しておくと、目的が明確になり、商談内容もスムーズに理解できます」(石井さん)
マニュアルは、若手社員にとって役立つだけでなく、指導する先輩側にとっても有益だと話すのは、入社18年目、管理部の増子部長。
「営業プロセスが具体的に書いてあるので、教える側と教わる側とで進捗を共有するのに利用していました。効果的にOJTを進めることができました」
営業部配属の社員は、入社2年目には業界団体の認定資格であるユニフォームソムリエ検定の取得を目指すなど、資格取得にも力を入れている。
「ビジネス・キャリア検定や簿記などの資格についても、書籍購入費や受検費を負担してくれます。私は管理部に異動後、簿記3級の資格を取得しました」(増子部長)
社員同士互いにフォローし 子育てと両立しやすい環境
同社では、産前産後休業や育児休業を経て働き続けている女性社員が多く、社員同士フォローし働き続けられる環境づくりに取り組んでいる。
「育児休業後の復帰率は100%です。子育てへの理解が浸透しているため、子どもが体調を崩したときなどは男女問わず気兼ねなく有給休暇を申請しています」(増子部長)
また、同社では、業務の進捗や顧客情報などを一元的に管理する営業支援システムを導入。情報の共有化を進めており、チームで仕事をフォローし合えるという。
「残業は平均月20時間ほどで、プライベートと両立ができます。空いた時間に資格の勉強や趣味のジム、友人と出かける社員も多いです」と話す石井さん。働きやすい環境の中で、社員の成長意欲が高まっている。
社長からメッセージ
変化に柔軟に対応しチャレンジできる人
ユニフォームは、かつては汚れを防ぎ、安全を守るためだけのものでした。それが時代の流れの中で、会社や仕事を象徴するデザインも重視されるようになり、やがて一体感やチームワークの醸成、さらには「このユニフォームを着たい」と思ってもらえるような、企業のブランディングに欠かせないツールへと変貌してきました。こうした変化に柔軟に対応し、積極的に新しいチャレンジができる人を求めています。そのためには、お客様の声に耳を傾け、相手の立場に立って課題の解決に力を注ぐ姿勢が大切だと考えています。
●第22号 (2020年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。