フレックスタイム制で業務の効率化を図り、電気・電気通信工事のプロを育てる
<3つの特徴>
●街中から高層ビル、空港など多彩な現場
●OJTと資格取得支援で新入社員が成長
●働く環境整備でより良い現場を目指す
電気設備工事を通して 暮らしの安心・安全をサポート
1987年設立のワーク・メイツは、夜間の道路を照らす街路照明の交換や、小中学校の電気設備施工といった電気工事、電波やネットワークを使ってやり取りするための電気通信工事を専門に手掛ける電気のプロフェッショナル。
2020年に就任した渡里社長は、「働く人や住まう人が安心・安全に過ごせるような細やかさで、設計・施工からメンテナンスまで一貫して担っています」と自社の特徴を説明する。
さらに近年は、高層ビルや公共施設の防犯カメラ、カメラの映像を確認するモニターや操作盤など、セキュリティ関連設備の工事が増えているという。
「カードリーダー式の入退室システムや、センサーで管理する防犯設備の設置も増えており、この分野の広がりを見込んでいます」(渡里社長)
実績と技術力の高さを買われ、高速道路の情報表示板など公共施設の施工を請け負うことも多いという同社。
「技術力を高める秘訣は、従来の技術に応用を利かせて、新しい分野の工事に挑戦していくことにあると考えています」
そう話す渡里社長自身も、現場での豊富な経験を持つという。規模や条件、環境が異なる案件を数多く積み重ねることで技術や対応力が磨かれていくと話す。
「昨年は、完成前の新国立競技場の通信工事も行いました。このように多くの現場を経験して、電気工事のプロフェッショナルになってほしいという思いで社員を育てています。施工現場というと大変そうなイメージがあると思いますが、皆で協力して工事を無事に終えたときの一体感は何物にも代え難いものがあります」

「見て学ぶ」ではなく「教わりながら実践できる」現場
同社の新入社員は、通信建設部、ビル設備部、CCTVネットワーク部の施工現場にそれぞれ2カ月ずつ出向き、先輩社員の作業を手伝いながら技術を覚えていく。以前は入社してすぐ配属を決めていたが、3年前にこの制度を導入して以来、新入社員の仕事の理解促進とともに、活発なコミュニケーションが好評で定着したという。
入社4年目、通信建設部の土橋さんは電気科を卒業して入社したが、仕事で扱う設備は見たこともないようなものが多く、最初は戸惑ったという。
「分からないことは丁寧に教えてもらえますし、質問もしやすい雰囲気なので、徐々に仕事を覚えられました。今でも、困ったときは必ず先輩に相談しています」
また、同社では、電気工事士や施工管理技士の資格取得を推奨しており、資格を取得すると、手当てが支給される。先輩社員が講義する勉強会も開催され、実技試験の直前には、会社から貸与された工具・材料で練習する姿も見られるなど、資格取得に対する社員のモチベーションは高いという。

フレックスタイム制や熱中症対策で快適な現場を
施工現場は、公共施設も多いため、人気のない早朝から作業開始することもあるという。そこで、社員の状況に合わせて柔軟に働けるよう、同社ではフレックスタイム制を導入している。
「時間指定がある場合などは、開始時間を早くしないと間に合わないこともあります。現場に応じて自由に時間を組み立てられることで、効率的な働き方を推進しています」(渡里社長)
また、夏場の作業を少しでも快適にするために、通気性の良い作業服や、涼風ファンのついた空調服も支給しており、社員に好評だという。
入社8年目、通信建設部に所属し、首都高速道路の情報表示板や防犯カメラの設置を担当する板谷主任代理は、同社の職場環境についてこう話す。
「事務仕事もあれば、体を自在に動かさなければならない現場作業もあるので、快適な作業服の支給はありがたいですね。フレックスタイム制も利用しやすく、働きやすい職場です」
現在、女性社員のほとんどは、事務部門と検査部門で働いているが、渡里社長は女性に施工現場の仕事も担ってほしいと話す。
「フレックスタイム制を利用してプライベートと両立しながら、施工の記録作業などで活躍ができます」

社長からメッセージ
協調性があり、明るく元気な若者を求めます 施工現場は全員がチームとなって一つのものを作り上げる場所ですので、周りの人と協力して仕事をやり遂げる協調性とコミュニケーション力が必要です。また、現場は率いるリーダー次第で雰囲気がガラリと変わるものです。将来は、リーダーを目指して成長してほしいので、ムードメーカーとなれる、明るくて元気な人を求めています。入社時点での資格の有無や、技術を持っているかどうかは問いません。私たちの仕事は派手ではありませんが、世の中に役立つ仕事です。誠実で丁寧な姿勢を何より評価しています。


●第22号 (2020年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。