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就職に役立つ特集!

的を絞ったアクションでミスマッチを防げ!

今後、企業は「インターンシップで取得した学生情報」を採用活動で利用することが可能になり、就職活動の早期化も懸念されています。焦らず就職活動に取り組み、ミスマッチを回避するために何をすべきか?就職アドバイザーが具体的な4つのアクション例をアドバイスしていきます。

インターンシップ参加

皆さんは、2023年4月からインターンシップの位置付けが変更になることを知っていますか?新しい定義では、企業はインターンシップで取得した学生情報を、採用活動で使うことができるようになります。まずは参加前に、募集要項などのチェックを心掛けてください。
インターンシップは、就職サイト等に掲載していない情報や実際に働く社員や職場環境を肌で感じることができる機会。その機会を生かすには、「事前準備」と「振り返り」が重要です。「事前準備」では、ただ参加するのでなく、将来の自分がイメージできるか等、意義や目的を明確にして質問も用意することで、より有意義な機会にできます。参加後の「振り返り」は、自己分析・ES対策・面接対策にも有効です。印象的だったこと・先輩社員の話で魅力的だと感じたことを具体的にまとめてみましょう。多視点で自己分析と業界研究を深めるという観点で、複数のインターンシップに参加することもおすすめです。

*新たな定義のインターンシップ
一定の要件を満たした場合に限り、令和5年度以降に実施して取得した学生情報について、あらかじめ広報活動・採用選考活動に活用することを公表すれば、その利用が可能となった。(経済産業省ホームページより)

解説:就職アドバイザー
松本麻友香さん

自己分析

自己分析とは、自らの特性を見出すことです。日々の困難な状況をどう乗り越え、そこから何を学んだのか、仕事でどのように生かしていくことができそうか、丁寧に分析することが重要です。まずは今までのエピソードを思い出し、書き出してみましょう。その際、家族や先生・教授等、身近な社会人の先輩に客観的意見をもらうことも有効です。自己分析を自己PRにつなげる際は、企業視点に立ち、企業が欲しい人材を想像してみましょう。

キャリアセンター

キャリアセンター(就職課、進路相談室など)は、未知の選択肢を知ることのできる場所です。やりたいことがないと感じている人も新たな可能性を見出せるキッカケになるかも知れません。例えば、各大学にあるキャリアセンターでは、就職活動の様々なサポートを受けられます。キャリア面談はもちろん、履歴書やエントリーシートの添削もしてもらえることが多いので、自分以外の視点でアドバイスをもらうことがブラッシュアップにつながります。
就職活動は色々な人の力を借りて良いのです。ぜひ、キャリアセンターを訪れてみましょう。

OB・OG訪問

先輩訪問は、縁やつながりを手繰り寄せ、未来のあなたをイメージするための一つの手法です。最近は、直接面談するだけではなくオンラインでの実施やOB・OG訪問専用サービスやアプリなど、様々なアプローチが可能です。
近年、企業理解や仕事理解が不足している学生が増えたと感じる、という声が企業の採用担当者から聞こえてきます。皆さんの志望理由を深める意味でも、実際に働く人の視点から業界での企業の強みや今後の動向把握等の情報収集をする場として、先輩訪問の機会を有効に活用しましょう。もしオフィスを訪れることができたら、休憩スペースや社員食堂を見学させてもらうこともおすすめです。カジュアルな空間だからこそリアルな空気も分かり、今後のヒントになるでしょう。最後に、先輩へのアポイントの際や訪問後は、時間を作っていただいたことへの感謝を忘れずにお礼のメッセージを送りましょう。

まとめ

就職活動におけるミスマッチとは、業界や仕事に対する捉え方のミスマッスマッチとは、業界や仕事に対する捉え方のミスマッチといえます。具体的なアクションを起こして、ぜひ徐々に理解を深めていってください。時代が急激に変化する中、希望する業界や企業の事業や仕事内容が、当初思い描いていたものと変わることもあり得ます。どんな仕事も面白く捉えていく「素直に学ぶ力」も、ミスマッチを防ぐ一つの方法かもしれません。就職活動が、良き経験になることを願っています。

若者向け就職等支援機関紹介

●第31号(2022年12月発行)掲載