コロナ禍に就職活動を体験した先輩たち(2021卒・2022卒)に、ガクチカについてアンケートを取りました。「とても大変だった」「大変だった」を合わせると8割以上の先輩たちがガクチカの作成に苦労したと回答しています。その理由を聞いたところ、コロナ禍で体験したエピソードが少なかった、何がアピールポイントになるのか見付けるのに時間がかかった、などのコメントが寄せられました。
面接などでよく質問されるという「ガクチカ(学生時代に力を入れて取り組んだこと)」。
ガクチカをどうやってハッケンしていけば良いのか、先輩たちのアンケートを参考にキャリアカウンセラーと一緒に考えてみましょう!
「ガクチカ」に苦労しましたか?
キャリアカウンセラーと一緒に考えてみよう!
Point1 身近な話題もガクチカになる!こんな着眼点で考えてみよう
ガクチカと聞くと、アルバイトやサークル活動であげた「すごい結果」がなければ書けないと思いがちです。就職活動を見越して、そういった課外活動に力を入れようと計画していたけれど、新型コロナウイルス感染症の影響で制限されてしまった、というケースも多いでしょう。でも実は、「結果」はあまり重要ではありません。多くの企業が知りたいのは、あなたがどんな人柄で、どんな価値観を持っているのかという点です。何かの出来事や経験を通じて「何を思い」、「どう考え」、「どんな学びや気づきを得たか」、また「それをどう仕事に生かせそうか」を伝えるのがガクチカなのです。ですから、受講スタイルが変わっていった学業や、在宅時間が増えて以前に増して没頭した趣味など、身の回りで変化した全てがガクチカの材料になる可能性を持っています。
Point2 「ガクチカの書き方」おすすめ3選具体的にはどうしたらいい?
具体的なアプローチのうち、おすすめを3つ紹介します。まず1つ目が「企業の求める人物像から考える」です。あなたの人柄や価値観がその企業の求める人物像に合っている方が、マッチングの可能性は高まります。ホームページなどの情報から求める人物像を想像し、自分の経験からそれを示すようなエピソードを思い出して書く、という方法です。2つ目は、「自分の伝えたいエピソードから考える」。自分自身が大きく影響を受けたり、学びを得られたエピソードから作っていきます。最後に3つ目は「家族や友人、学校の職員などに聞いてみる」です。自分では普通に考えて普通に行動していたつもりでも、周囲から見ると特徴的であなたらしい、ということがよくあります。まずは書いてみて、よりあなたらしさが伝わるようにアップデートしていきましょう。
まとめ
知りたいのは「結果」よりも「あなた自身」
あなたの特性を、短い言葉で全て表現することは不可能です。しかし、発想を変えれば、自分らしさの表現方法は無限に広がっていると言えます。例えば「やりたいことができなかった」は「壁にぶつかったときにどう考えたか」と言い換えることができるのです。身近に存在する一つひとつの事象を捉えて「なぜ?」「どうして?」と考えてみてください。そうして考えたこと、見えてきた価値観は、それだけであなたの特性と言えます。何気ない日常が自らの捉え方や考え方と向き合うチャンスです!
●第28号(2022年2月発行)掲載
テーマ探しに苦労しました!
どんな経験が企業に評価されるのかがよく分からず、何をアピールすれば良いか悩んでしまって、ガクチカづくりはとても大変でした。文系女子
ガクチカは身近なところに!
ガクチカを作るためにはまず自己分析が必要でした。さらに自分にとっての当たり前がガクチカであることに気付くのに時間を要しました。文系女子
エピソードが少なく大変でした!
コロナ禍での大学生活で自分が理想としていた活動ができず、ガクチカに書くことが少なくなってしまい困りました。文系女子
分かりやすく伝えることに注力しました!
面接官に自分の伝えたい内容をしっかりと盛り込んだ上で、分かりやすく伝える事を意識して、内容を推敲するのがとても大変でした。文系男子
伝えるべきポイントを明確に!
最初は自己PRとの区別がつきませんでした。自分の頑張ってきたエピソードの伝えるべき点がはっきりしてからは書きやすくなりました。文系女子
客観的な視点が必要です!
今までの経験を振り返り、自分自身にとってどのような意味を持っているのかを、第三者に客観的に示せるようにする作業が大変でした。文系女子