働き方改革の一環として、多様な働き方を取り入れる企業が増えています。その一つが、場所にとらわれずに仕事ができるテレワークです。実際にテレワークをしながら育児と仕事を両立しているパパ・ママ社員による座談会で、その実態をチェックしてみましょう。
※テレワーク:情報通信技術を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方です。働く場所によって、自宅利用型テレワーク(在宅勤務)、モバイルワーク、施設利用型テレワーク(サテライトオフィス勤務など)の3つに分けられます。
ワークスタイル!
働き方改革の一環として、多様な働き方を取り入れる企業が増えています。その一つが、場所にとらわれずに仕事ができるテレワークです。実際にテレワークをしながら育児と仕事を両立しているパパ・ママ社員による座談会で、その実態をチェックしてみましょう。
※テレワーク:情報通信技術を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方です。働く場所によって、自宅利用型テレワーク(在宅勤務)、モバイルワーク、施設利用型テレワーク(サテライトオフィス勤務など)の3つに分けられます。
株式会社CaSy 近藤さん
「家事代行サービスを行っている会社で、マーケティングを担当しています」
TRIPORT株式会社 遠藤さん
「中小企業の経営・労務コンサルティング会社で、お客様サポートを担当しています」
株式会社クリエイティブキャスト 須田さん
「デザイナーとして、ウェブサイトやパンフレットのデザインなどを手掛けています」
前職では毎日通勤していましたが、当社ではテレワークを導入していたので、今では「パパは自宅で仕事」というスタイルがわが家には浸透しています。おかげでプライベートの時間が増え、妻と協力して家事を分担しながら、4歳と2カ月半の子どもを育てています。
私は、全社員がテレワークという、時代を先取りした勤務体制に惹かれて当社に入社を決めました。現在4歳の子どもを、0歳時からそばで見ながら働き続けられたのは恵まれているというほかなく、また、通勤で使っていた時間を効率的に使えていることも魅力です。
私も5歳と2歳の子どもがいますが、テレワークのおかげで、スムーズに子育てと仕事の両立ができています。完全テレワークでなければ、育児休業後は子どもを保育園に預けてということになるのでしょうが、そばで成長をつぶさに見られるのは母親として嬉しい限りです。
通勤していたときは、帰宅して休む間もなく家事に追われていましたが、完全テレワークの今は、休憩時間中に食器洗いなどのちょっとした家事を済ませられるので、気分的にゆとりができました。お掃除ロボットを動かしながら仕事ができるのも、効率的で良いですね。
私も夕飯の支度などを昼休みに済ませています。仕事が終わったら、すぐに夕食にして家族だんらんの時間を過ごせています。また、当社は勤務場所を問いませんので、実家でもテレワークを実施しています。長期休暇でなくても、孫の顔を見せに行けるのも魅力です。
通勤していたときは、保育園の送り迎えを妻にお願いしていたのですが、テレワーク実施以降は、私が送り迎えをする機会も増えました。保育園での娘の様子も把握できるようになり、娘と共通の話題が増えたのも嬉しいですね。
メールやチャットなど顔が見えないやりとりが多いので、こちらの真意が伝わるよう丁寧な言い回しを心掛けています。また、今年の新入社員とは顔を合わせる機会がなかったので、テレビ電話やチャットで世間話をするなど、積極的に交流を図るようにしています。
丁寧さは重要ですね。私もやりとりで誤解を招かないよう、チャットだけでなくテレビ電話も使って、すぐにフォローをしています。また、部署を越えて会食をすると、会社から補助も出るため、定期的にリモート飲み会を開催して、不足しがちなコミュニケーションを図っています。
今は直接会っての食事が難しいですから、当社もリモートで「シャッフルランチ」をしています。社員がランダムに集まってテレビ電話をしながらランチをするという交流です。お互い自宅だからこそ、子どもが登場したりと微笑ましいシーンも見られて楽しいですね。
就活中の皆さんには、テレワーク導入の有無など、企業の新しい取組を見逃さないように就活に臨んでほしいと思います。テレワーク以外でも、ユニークな勤務形態を取っている会社がたくさんありますから、自分に合った働き方のできる会社選びをしてみてください。
私が就職したころは、自宅で働くといった選択肢がありませんでしたが、今は自分がどこで、どのように働きたいかを選べる時代です。就活では自分がどんな働き方をしたいのかをしっかりイメージすることが大切だと思います。
これまで、女性は結婚、妊娠、出産、子育てなどのライフステージの変化や、パートナーの転勤に伴ってやむなく退職することもありました。しかし、テレワークで場所や時間にとらわれずに仕事ができれば、女性のライフプランも立てやすくなり、本当にやりたい仕事を選べるのではないでしょうか。
※座談会に参加された3名の所属企業は、それぞれフルフレックスタイム制などを導入しています
●第22号(2020年10月発行)掲載