アットホームな環境で社員を育成。ドライバーと企業を結び付けるサイトを運営する
<3つの特徴>
●事業内容:ドライバーに特化した求人サイトを運営
●育成制度:研修や質問しやすい社風でスキルアップ
●働く環境:社員の要望を受けて臨機応変に制度を導入
ドライバーや運送会社のニーズをくみ取ったコンテンツで人気に
ドラEVERは、トラックなどのドライバーに特化した求人専門サイトを、2017年から運営している。
創業者である岡野会長は、運送業界の出身。経験があるからこそ、同業界における求職者や求人広告のポイントをよく理解しており、そうしたノウハウがサイトにも反映されているという。
「採用する側、就職先を探す側、どちらも高い確度でマッチングできるよう工夫しています。保有免許や希望雇用形態だけでなく、私服OK、社宅の有無などの福利厚生情報、社内サークルに関する情報など、様々な切り口で企業を探すことができます」(岡野会長)
また、求人内容を単に文章や表で紹介するのではなく、画像や動画を追加するなど、豊富なコンテンツと直感的に操作できるサイト構成にも注力している。
「社内に制作チームがおり、取材や撮影に伺うこともあります。企業の魅力が伝わる記事づくりを行っています」(岡野会長)
サイト設立当初は47社だった掲載数が、現在では約2,500社まで増え、月間延べ約17万人のドライバー求職者が利用するサイトとなっている。
こうしたドライバー特化型の求人サイトでの成功には、同社設立までの経緯が大きく関わっている。
岡野会長はトラックのドライバーを経験した後、運送会社を設立。荷物の輸送だけでなく商品調達から販売まで行うなどして、事業を拡張していった。
「業務に必要だったことからトラックの修理会社や販売会社も設立しました」(岡野会長)
長く運送業界に身を置き、「仕事」には「車」と「人」が不可欠だと感じたことが、求人サイトを手掛ける同社設立のきっかけにもつながったと語る。
「今後は荷主さんが運送会社を探す際に使ってもらうなど、物流に関するあらゆるニーズに応えられるサイトにしていきたいです」(岡野会長)

業界初心者でも安心な 先輩社員による丁寧な指導
中途入社の社員が多いという同社だが、それぞれの前職は多種多様。運送業界以外からの転職も多いので、入社後の研修では自社媒体の特徴を理解するだけでなく、運送業界に関する知識も深めていく。そのため、ときには営業社員に同行して顧客である運送会社へ赴くこともあるという。
入社2年目、マーケティングチームに所属し広報のほか動画制作も兼務している橋本さんも、異業種から転職してきた一人。
「未経験の業務が多かったので不安もありましたが、上司が一から丁寧に教えてくれたので業務を覚えることができました。当社における社員育成のポイントは、アットホームな環境にあると思います。分からないことを素直に聞いて知識を付けられるので、すぐにスキルアップすることができます」(橋本さん)
また、業務に必要な外部講習を受ける場合、費用は会社が負担。動画撮影に用いる、ドローンの操縦資格取得の費用も負担するという。
「ドローン操縦士の資格を取得し、できることの幅を増やしていきたいです」(橋本さん)

ワクチン接種時の特別休暇など 臨機応変に対応
男性社員の育児休業の取得実績もある同社。また、労働環境に関して、残業時間が少ないと多くの社員が声をそろえる。
入社3年目、営業部の磯野さんも、「定時になるとほぼ全員が帰宅しています。仕事が終わった後の予定も入れやすいですし、何より家族との時間を取れるのが嬉しいです」と話す。
社員同士が交流する機会も多く、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の発出前には社員旅行や歓送迎会などを行っていたほか、社内に「ドラエBAR」というバースペースを設置。終業後に飲み会を行うなど、コミュニケーションを深める取組も行っていた。
また、様々な要望に対して臨機応変に対応しているのも同社の特徴。最近では新型コロナワクチンの接種日に1日ずつ取得できる有給の特別休暇を導入した。
このほかにレンタカーを利用する際の割引制度など、運送業界に関わる同社らしい独自の制度も用意されている。

当社の自己PR
当社のホームページの社員紹介を見て、若くて元気のある会社という印象を持ち志望しました。入社後もその印象は変わっていません。また女性社員も多く、女性が働きやすい環境も整っています。育児休業から復帰して元気に働いている社員を見ると、家庭と仕事を両立させながら、長く働ける環境だと強く感じます。(橋本さん)


●第27号 (2021年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。