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エビヌマ株式会社

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“和”を大切にする社風が育てる
文具とオフィス用品のスペシャリスト

定番から新商品まで、進化に対応するストーリー
“和”を大切にする社風が育てる 文具とオフィス用品のスペシャリスト

 子どもにとっても大人にとっても必需品である文具や、仕事をする上で欠かせない事務用品。次から次へと新商品が生み出される分野だからこそ、お客様のニーズを把握し、最適な商品を提案する力が必要となる。その力を育てるのが、自由で和気あいあいとした社内環境だ。

直接会うことを大切に文具事務用品を販売

 町の文具店としてスタートしたエビヌマは、2017年に創業50周年を迎えた。その間、小売業のほか卸売業、納品業へと販売スタイルを拡大。現在は文具のみならず、オフィス家具や内装、OA機器など、幅広く取り扱っている。
 「オフィスで使うものは、ご要望があれば何でも扱います。お客様が困っていることを伺い、適切な対応をするのが当社の仕事です」と話す海老沼社長。
 「販売業というよりもサービス業に近いと思っています。お客様への納品も、担当の営業が直接伺います。その際にお客様とコミュニケーションをとることによって、新たな困り事に気付くこともあります。そこが当社の強みであり、ネット通販とは異なる点です」

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創業の地に今も文具店を構える。このほか、青砥駅に「ぶんぐ屋」、京成船橋駅にも「ぶんぐ屋ネクスト船橋店」がある

“和”を重んじる方針に共感し長く勤務する社員が多数

 パート社員を含めた平均勤続年数は25年。離職者が非常に少ないのが特徴だ。その理由について、海老沼社長は「創業者である会長(前社長)の人徳」と語る。
 「創業時から経営方針に“和”を掲げ、組織の和・取引先の和・地域の和を大切にしてきた人です。利益の追求だけでなく、和を重んじることによって会社は発展するという考え。その人柄を慕って長く働き続けてくれる社員が多いのだと思います」
 経理部の西村さんも、そんな会長を慕う従業員のうちの一人。
 「子どもの病気や学校行事などで仕事を休むことが多かったのですが、子どもが成長して一段落した矢先、母の介護が必要になり、申し訳なく思っていました。会長が『親は看てあげなさい』と言ってくれたおかげで、母と最期まで一緒に過ごすことができ、とても感謝しています」
 社風を一言で表すと「自由闊達」。長年働くベテラン社員が多い中でも、若手が発言しづらいということはなく、お互いが遠慮なく意見を言い合える雰囲気だという。
 「皆がのびのびと仕事をしています。組織としては、ちょっと自由すぎるくらいかもしれませんね」(海老沼社長)

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2012年に就任した海老沼社長。「会長の人徳も引き継げられるようになりたいですね」

社員旅行や地域のイベントでも“和”の精神を発揮

 創業以来、年に一度の社員旅行も欠かさず実施している。1泊2日の温泉バスツアーが定番だ。社員以外にも、夫婦で文具店を営んでいるため旅行に行く機会がないと言うお客さんを誘って一緒に行ったこともあるという。
 もう一つユニークなイベントがある。同じ葛飾区にある東京拘置所が毎年開催する「矯正展」への出店だ。拘置所の活動に理解を深めてもらうためのイベントで、もともと拘置所へ業者として出入りしていたために出店を依頼された。
 「今年は“消しゴムのつかみ取り”をやりました。これが予想以上の人気で長蛇の列ができてしまい、1時間以上並んだ子どももいたようです」(海老沼社長)
 地域貢献活動のため、会社としての採算は度外視した出店。矯正展にも社員旅行にも、“和”を大切にする精神が表れているようだ。

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2017年の社員旅行。箱根・強羅にて

前向きさが成長のカギ 人材の充実で変化に対応

 同社は新卒採用に意欲はあるものの、離職者が少ないため特に求人広告などを出しておらず、紹介によって入社する中途社員が多い。
 「取扱商品に関する知識は、働きながら少しずつ身に付けていってもらいます。特定の教育担当者は決めていませんので、自分から率先して前向きに仕事に取り組む姿勢が求められます。それができる人は、お客様の困り事に進んで対応できる人材に成長します」と海老沼社長は言う。
 外商課の冨樫さんも、趣味の柔道を通じて会長に声を掛けられたのが縁で、5年前に中途入社した。
 「入社時は、膨大な量の商品に戸惑いもありました。小さい頃から使っている定番商品もあれば、日々増えていく新商品もあり、業界はどんどん進化しています。お客様のご要望に応えるためには、私自身も変化に対応していかなければいけないと常に考えています」
 オフィス内装の仕事が増加しつつある現在、施工管理技士の社外研修を受講する取組も始めている。
 「オフィス内装は昔のような堅苦しいものばかりではなく、女性的なセンスも求められるようになってきています。現在、営業職は男性ばかりなのですが、今後は是非女性も採用していきたいですね」と語る海老沼社長。同社に初の女性営業職が誕生する日は近いかもしれない。

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「足りないところを見つけて補っていける人材になりたい」(西村さん・左)。「失敗したり落ち込んだりしても、周囲に支えてもらっています」(冨樫さん・右)

ハツタロウー・ケンジロー・なびでんちゃんのもっと知りたい!

お客様もご近所さんも誘って、みんなでゴルフ!
 毎年1月・5月・10月と、年3回のゴルフコンペを主催しています。もう30年以上続いており、今年の10月で第105回を迎えました。当社の従業員有志のほか、お得意様、仕入先にも参加していただき、更に最近では近所のゴルフ好きの方々までお誘いしています。地域とのつながりを大切にする企業ですから。
 会社の近くにゴルフ練習場があるので、仕事の後に立ち寄ってリフレッシュする従業員もいます。文具が所狭しと並んだ倉庫の片隅にゴルフバッグがいくつも立てかけられているのは、当社ならではの光景かもしれません。(海老沼社長)

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社内外のゴルフ好きが集合。コミュニケーションの良い機会になっている

●第15号 (2018年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
エビヌマ株式会社
設立・創業年
1974年3月
資本金
1,000万円
代表者名
海老沼 優文
従業員数
22名(内、女性従業員11名)
所在地
124-0004 東京都葛飾区東堀切2-16-2
TEL
03-3690-1181
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