責任ある仕事で若手も成長。車載用品をワンストップで提供する「メーカーベンダー」
<3つの特徴>
●事業内容:無線機器、車載用品等のメーカーベンダー
●働く環境:社長との距離も近い風通しの良い社風
●育成制度:若手社員に責任ある業務を任せる方針
無線関連機器やドライブレコーダーなどの卸売の草分け
1991年設立のエフ・アール・シーは、それまで大手メーカーの直販のみだった無線機器を、日本で初めて量販店で販売したパイオニア企業。
無線機器の卸売業としてスタートした同社が次に目を向けたのが、乗用車用のドライブレコーダー。既存製品をカーディーラーや小売店などへ卸売するだけでなく、自社製品の開発・製造・販売、さらに修理などのアフターサービスも手掛けるメーカーベンダー(製造卸)として活躍の場を広げている。
「当時はトラックなどの輸送車両用のドライブレコーダーはありましたが、乗用車用はありませんでした。これはチャンスだと思い、業界で初めて卸売にチャレンジしました」(吉田代表)
同社のドライブレコーダーで撮影された映像がニュースで放送されたことで、同社の名前は全国区となり一気に売上げを伸ばしたという。
今では防犯のために、乗用車にもドライブレコーダーを搭載することが一般的だが、業界の先陣を切ったという点では無線機器の卸売と同様に同社のパイオニア精神がうかがえる。今後も無線機器やドライブレコーダーを柱に、着実なビジネスを展開していく。
過去の慣例にとらわれないビジネスを展開してきた同社だが、業界初に固執しているわけではないと吉田代表は説明する。
「ドライブレコーダーの卸売など、パイオニアであるという自負は持っていますが、そこにこだわりはありません。一つの製品に特化したり、固着したりせずに、お客様が欲しいものをニーズに合わせて先んじて提供するというのが、当社のこだわりです」
さらに同社では、顧客が良質な製品を安価に購入できるようにと、無線機器販売時に開拓した海外の取引先から部品を調達し、日本で製造する体制を整えている。そのため、手頃な価格で高品質な製品を提供することができるという。

社員の健康に気遣い、意見交換も活発な風通しの良い職場環境
社員同士の仲が良く、アットホームな雰囲気で、日頃から意見交換が活発に行われている同社。職場の環境や業務などの改善提案があれば、経営陣は常に迅速に検討するという。
「売上げの増加に伴って仕事量が増えてきたときに、業務効率化のために受発注システムの導入を提案し、採用されました。社内の開発担当に要望を伝え、一緒になって当社独自のシステムを構築していきました」(入社7年目、物流部の児玉さん)
また、社員の働きやすさを重視する同社は、社員の健康にも配慮している。年に一度の定期健康診断の際に、要再検査と診断された場合には、その検査費用も会社が負担し、必ず検査を受けられるように支援しているという。
さらには、隔週の木曜日に会社でマッサージを受けられる環境を整え、日頃の体のケアとして、疲れを癒やせるようにしている。

若手にも責任ある仕事をどんどん任せ、年に1回優秀社員を表彰
入社後は、OJTも交えた研修に3カ月参加し、仕事の流れなど基本的なことを学んでいく。その後、専任の指導者となる先輩に付いて、営業同行などを通じて実務を身に付けていく。
業務に必要があれば外部セミナーの受講や、英語や中国語などの語学、PCスキルなどの習得も推奨しており、必要な費用は会社で負担している。
さらに定期的に社内のサービス担当者や技術担当者などによる製品勉強会が開催されており、製品知識を習得することもできる。
また同社では、若手にも重要な仕事を任せることで成長を促し、年に1回選出される優秀社員には報奨金を出している。優秀社員は売上げなどの数字だけではなく、日頃の行動や仕事への取り組み方で決定されるという。
「新入社員であった昨年、優秀社員賞をいただきました。言われたことにはすぐに対応し、一日も早く仕事を覚えようと、積極的に動いたことが認められたのかなと思います」(入社2年目、営業部の中村さん)
このように同社には、若手社員でもやりたい仕事を任せてもらえ、一人ひとりが担当業務に関わりながら、しっかりと成長できる環境がある。

当社の自己PR
私は営業職として入社しましたが、入社後に受けた研修で物流業務にとても興味を覚えました。自分には物流業務の方が合っていると感じ、代表と相談した結果、物流部に配属されることになりました。分からないことは誰にでも相談できる雰囲気なので、気持ち良く仕事ができ、毎日がとても充実しています。(児玉さん)


●第28号 (2022年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。