社員の技能と働きやすさを追求。高いプログラミング力でSES事業を展開する
<3つの特徴>
●事業内容:SES事業で企業のシステム構築を担う
●働く環境:社員の声を聞き、働きやすい環境を整備
●育成制度:思考力を磨く独自研修で社員を支援
流通サービス系企業を主な顧客とし、「優しい」システムを開発
使う側の立場に立った「人に優しいシステム会社」を目標に、システムエンジニアリングサービス(SES)を主幹事業として発展してきたジオテック情報システム。
SESとは、システムの開発、保守・運用などを行うエンジニアを、取引先が必要な期間において提供するサービスのことを指す。
同社は流通サービス系企業のシステム開発を得意としており、物流システム、貨物システムなど、多様なプロジェクトに関わってきた。
「今後は、必要なシステムを必要なだけ実装する、顧客にとって無駄のないサービスを提供していきたいです」と設楽社長は語る。
要件定義、設計、プログラミングというシステム開発の一連の流れの中で、同社が特に強みとするのはプログラミングの部分という。
「プログラム作成に長けた人材が多く、社員は自らの業務を楽しみながらプロジェクトに従事しています。自身の得意分野だけを追求するのではなく、C言語、Java以外にも様々な言語を積極的に習得し、扱える言語を増やしていっています」(設楽社長)
同社が属するジオテックグループでは、IT事業のほかに介護事業も展開している。
「今後は、ITと介護を組み合わせた新しい事業を起こしたいと考えています」(設楽社長)
新規事業スタートのために、必要とされるのは発想力。だからこそ社員には、豊かな発想力を持ち、周囲を巻き込める行動力を期待しているという。
「時代が変われば、社会から求められるものも変わっていきます。常に変化に対応できる会社づくりをしていきたいです」
社員から出される優れた提案・企画があれば、スピーディーにそれを実現化できる会社でありたいと話す設楽社長。現状に満足することなく、さらなる会社の発展を目指している。
社員の声を吸い上げ、残業削減、制度の活用、休暇取得を推進
同社は、現在雇用環境の整備に熱心に取り組んでいる。
設楽社長自ら残業の削減、有給休暇取得率の向上などを促進するだけでなく、毎月提出される勤務表を通して社員の声を吸い上げ、環境の最適化を図っている。
「プロジェクトは進行によって、忙しさに波があるものです。社員が悩みなどを気軽に記入できる勤務表を活用することで、困り事を聞き、人員が足りているかなどをすぐに把握し、対処するようにしています」(設楽社長)
さらに、育児と仕事の両立もしやすいと話すのは、3回にわたり産前産後休業と育児休業を取得した、入社16年目、経理部の青木さん。
「産前産後休業前には社長も体調を気遣ってくれました。また、育児休業中はメール等で連絡をもらい、復帰後の働き方についてもこまめに相談できたので、安心して復帰することができました」
自社開発システムでの新入社員研修をはじめ全方面から社員を支援
平均2カ月に及ぶ新入社員研修で使用されるのは、自社で構築した研修システム。言語を変えながらプログラムの基礎を習得するといったものだが、すぐに「正解」を教えないのが肝だという。
「解決のヒントだけ与え、あとは自分で考えるという研修スタイルを採用しています。それにより、徐々に深い思考力が身に付いていきます」(設楽社長)
その他にも、中堅社員向け外部研修、技術研修、能力開発研修、コンプライアンス研修など多彩な研修を行っているが、これらに参加した社員は、業務に対し以前よりも前向きになるという成果が出ている。
また、自発的に取り組む社員に向けて、資格取得支援制度も整備。資格取得に要する費用を会社負担とし、社員のスキルアップを支援するなどバックアップを惜しまない。
「制度を使い、国家資格であるウェブデザイン技能検定3級の資格にチャレンジしました。社内での研修も活用しながら知識を深め、無事合格。次は基本情報技術者試験に合格することが目標です」(入社8年目、技術部の奥口主任)
当社の自己PR
社員の人柄が良く、フラットな気持ちで付き合える人が多いと思います。人間関係に悩むことがないというのは、大きなメリットです。また、社長自ら社員のことを気に掛けてくれるので、育児との両立など、こちらが相談する前から心配事がないか声を掛けてくれます。そこから、大きな安心感、信頼感を抱くことができています。(奥口主任)
●第26号 (2021年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。