東京カイシャハッケン伝!

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白山印刷株式会社

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高度な特殊印刷の知識を身に付けながらオンリーワンのやりがいを持って成長する

高度な特殊印刷の知識を身に付けながらオンリーワンのやりがいを持って成長する

<カイシャの特徴>
●事業内容:デザイン性に富んだ 特殊印刷技術
●働く環境: 半年間の新人研修で技術を学ぶ
●育成制度:協力し合う社風 休みやすい 
●仕事のやりがい:社員一人ひとりが 改善を意識 

高度な特殊技術で 様々な要望に応える加飾印刷物を提供

 1971年設立の白山印刷は、今から約10年前に雑誌や書籍などの一般商業印刷から、特殊印刷を事業の柱にする経営にシフトした。現在は、UV(紫外線)を照射することで、インキを瞬間的に硬化・乾燥させるUV印刷を軸に、化成品素材やペットボトルに使用されているPET樹脂、汎用プラスチックの一つであるポリプロピレン、環境対策素材のポリオレフィンなどへの印刷に対応している。
  同社が特に高い技術を誇っているのが加飾印刷で、表面にニスを厚く盛り上げて箔(はく)を転写し、輝きのある凹凸感を実現させたりするなど、デザイン性・機能性の高い印刷物を生み出している
 「具体的には、トレーディングカードの最上位カードや大きなスポーツ大会の点字プログラム、イベントのノベルティグッズ、顧客の販促ツールなどに活用されています。同業である大手印刷会社などからも評価をいただいています」(川井取締役)
 商業印刷市場が縮小傾向になる中、本業以外の事業展開に注力する方法もある。しかし、同社は印刷という本業から外れることはしないという。
 「特殊印刷の技術はまだまだ進化していきます。最先端の技術をいち早く取り入れて自分たちのものにしていくことで、オンリーワン企業であり続けたいと思っています」(川井取締役)
 そのために、積極的に展示会に足を運ぶ。最新のデジタル印刷機は海外メーカーが優位に立っているため、特に海外展示会での情報収集に力を入れている、と話す川井取締役。
 「展示会もコロナ禍の影響で、ここ数年は開催されていませんが、コロナも収まってきているので、新たな海外展示会が開催され新しい技術に触れられることに期待しています」

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特殊印刷技術で生まれた印刷物の見本。今後もその進化が止まることはない

新入社員研修は半年間。配属後は先輩社員が支援しOJTでしっかりと成長

 高度な特殊印刷技術を追求する同社は、人材の育成にも力を入れている。新入社員は約1カ月の基本研修の後、数カ月かけて全ての事業部門を回って事業の全体像を理解していく。半年後に配属された後は、各部門に複数名設けた教育担当が新人をフォローしていく。
 また、 印刷営業士やDTPエキスパート、簿記など業務に必要な資格を取得する場合は、講座費用、受験料は全額会社が負担している
 「営業所属時代に、印刷営業士の資格を取得しました。現在は、PCのスキルアップをしたいと思っていて、業務に合った資格や講座があれば会社の制度を利用したいと考えています」(入社11年目、総務部の山路さん)
 加えて、同社では半期に1度、上司と若手社員との1on1ミーティングがあり、良かった点や改善点などを話し合い、目標を定めて成長を目指している。 

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同業他社からも「これは白山印刷しかできない」と言われるのが誇らしいと山路さん

協力し合う風土で休みも取りやすく意思疎通も自然に

 同社には産前産後休業・育児休業を経て復職し活躍中の女性社員がいる。
 「私は、これまで育休を2回取得しています。 子どもが小学校に入学するまで短時間勤務を継続できるなど、柔軟に対応してもらえたことで、働き続けることができています」(入社24年目、総務部の吉田部長)
 また、社員同士で協力し合う風土が根付いているため休みも取得しやすいという。
 「子どもの頃からホルンの演奏をしていて、今もアマチュアの楽団に所属しています。有給休暇も取りやすく趣味も楽しめる環境です」(山路さん)
 活発なコミュニケーションが働きやすい社風につながることもあり、今後、さらなる社内交流の機会も作っていきたいと川井取締役は話す。
 「コロナ禍で中止していましたが、全社員が集まる新年度式や、社員旅行などの社員コミュニケーションの場も復活させていきたいと考えています」

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「社員が安心して生活できるよう仕組みを整えていきたいです」(吉田部長)

一人ひとりが改善を意識。若手の声を生かす風土が働きやすさを生む

 働きやすい環境を少しずつ整えていくのがやりがいと話すのは吉田部長。
 「時代とともに技術も環境も変わっています。 若い社員の声に積極的に耳を傾けて、経営陣と一緒に育成制度や職場環境も進化させていきたいです
 また、山路さんは会社の未来をつくる仕事に携わることにやりがいを感じているという。
 「経営戦略等の資料づくりを任されていて、会社の根幹に関わる仕事をする責任とやりがいを感じています。要望以上の資料を作って、期待に応えていきたいと思っています」

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業務自動化や若手社員の育成方法などに関して、空いた時間に気軽に意見交換できる社風

取締役からのメッセージ

 常に最先端の特殊印刷の技術を吸収し、オンリーワン企業でありたいと思っています。自己改善意欲をしっかりと持っている人、一緒に成長していきましょう。

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川井取締役

このカイシャが10秒でわかるムービー

ムービーはこちら

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●第35号 (2023年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
白山印刷株式会社
設立・創業年
設立年1971年10月
資本金
3,000万円
代表者名
代表取締役会長 小林 慎吾
従業員数
94名(内、女性従業員数42名)
所在地
110-0016 東京都台東区台東1-27-10 第2成瀬秋葉原ビル3階
TEL
03-5817-4381