業務プロセスの共有で働き方を改善し、 オンデマンド印刷の進化を目指す
<3つの特徴>
●自社サイトでオリジナルプリント事業を展開
●個人に仕事の負担が集中しない働き方を実現
●業務知識が着実に身に付く1年間の現場実習
オンデマンド印刷サービスで 幅広いニーズに応える
1995年設立のイメージ・マジックは、プリント×ITをテーマにした柔軟な対応力で、Tシャツやスポーツウェアなどの衣類をはじめ、マグカップやボールペン、タオル、キーホルダーなど、様々なオリジナル製品にオンデマンド印刷サービスを展開してきた。オンライン上でデザインを選んで注文できる「オリジナルプリント.jp」や「カーペットプリント.jp」などのECサイトを運営。小ロットにも対応し、その利便性と確かな技術で、企業、個人を問わず幅広い顧客を獲得し、躍進している。
「世の中は少品種多量生産から、ニーズに細かく応える多品種少量生産へとシフトしています。その動きに的確に対応しながら、より便利なサービスへと進化させていきたいと考えています」
山川社長は経営方針をそう話し、今後の展開に意気込む。
また、同社では、自社で開発したデザインツール、発注システム、生産管理システムなどの販売も手掛けており、国内外のアパレルメーカーから多数の引き合いがあるという。
さらに、同社では、現在のオンデマンド印刷サービスの工程を見直し、効率化を図ることで、さらなる低価格化に取り組んでいる。サービスの低価格化が実現できれば、製品を製造するメーカーにとっても、個人の顧客にとってもメリットが生まれ、さらなる需要を喚起できる。
「海外に比べ、日本のオンデマンド印刷の市場はとても小規模です。つまり、市場開拓の余地がまだまだあるわけです。現在、さらに利益を出すために、印刷に掛かるコストの削減に取り組んでいます。常にビジネスモデルを見直し、時代を先取りしたサービスを展開することで、オンデマンド印刷業界をリードしていきたいと考えています」(山川社長)

製造プロセスの共有化で 残業削減、休みやすい環境へ
「新たな技術やサービスを生み出すにはゆとりのある働き方が欠かせない。そう考えて働き方の改革に取り組んでいます」(山川社長)
現在、力を入れているのが業務の共有化。クラウド上に全社員がアクセスできる仕組みを作り、業務に関する情報を共有することで、担当する社員が不在だと仕事が進まない、お客様への対応ができないという事態を防いでいる。
こうした業務の効率化を支えているのが、全社的に行っている各工程のマニュアル化だと話すのは、社長室に勤務する入社4年目の髙野さん。
「社員からのヒアリングをもとに、誰が担当しても同じクオリティーの製品ができるノウハウをマニュアルにまとめて共有しています」
髙野さんは、マニュアルづくりに関わったことで、製造現場の仕事に詳しくなったと喜ぶ。また、誰に代わってもスムーズに仕事が進行できる体制は、残業の削減や、有給休暇を取得しやすい環境にもつながっているという。

各現場をローテーション しながら業務知識を吸収
同社の新卒社員は、外部のビジネスマナー研修を受けた後、1年間にわたり10部門を2週間~1カ月半ずつジョブローテーションし、入荷、製造、事務処理など、仕事の流れや他部署とのやり取りを学んでいくという。
「各部門を経験できるので、部署ごとの雰囲気の違いや全社的な仕事の流れもつかめます」と語るのは入社1年目、現在製造本部で研修中の朝生さん。2年目以降に決定する配属先で、研修で学んだことを発揮したいと力を込める。
また、同社では社員のアイデアをサービスに生かすことにも積極的に取り組んでいる。毎週火曜日の会議もその一つで、社員各自がアイデアやサンプルを持ち寄り、意見交換が行われている。
「この会議で採用されたものを社内専用SNSにアップし、皆でブラッシュアップしていきます。そこから製品化されたものも数多くあります」(山川社長)
さらに、社員の目標管理面談を年4回実施。こまめに目標を立て、新しいことに挑戦してほしいと、スピード感を持った行動を促している。

採用担当からメッセージ
自ら考え、動き、発信できる人に期待します 世の中の様々なことに興味を持ち、常に課題を発見し、自分で問題解決ができる人を求めています。当社では既存のビジネスモデルを見直し、進化していきたいと考えています。したがって、今までの仕事のやり方を当たり前と思わずに、より効率的に実行するための工夫を凝らしていかなければなりません。そこではチームのコミュニケーションも重要になりますから、自ら積極的に発信し、情報共有をしようとする人と一緒に仕事をしたいと考えています。共に会社を進化させ、ビジネスを拡大していきましょう。


●第24号 (2021年3月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。