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社会福祉法人さくらぎ会 特別養護老人ホームこもれびの郷

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多様な働き方と着実なスキルアップで、職員が利用者・地域と共に歩める介護施設

多様な働き方と着実なスキルアップで、職員が利用者・地域と共に歩める介護施設

<3つの特徴>

●事業内容:独自のセミユニットケアによる介護を展開
●働く環境:連続休暇取得制度など柔軟に働きやすい環境
●育成制度:「108個の作業」で着実なスキルアップが可能

「人に優しく」をテーマに 全ての関係者に配慮した介護施設を運営

 特別養護老人ホームこもれびの郷は、人との関わりを大切に施設を運営している。開設当初から掲げる基本理念「人に優しく」を実践するために、利用者やその家族、共に働く職員、そして周辺地域住民の立場に立つことを行動指針として介護サービスを提供してきた。
 同施設のセミユニットケアは、20人のユニットを4つ設け、それぞれに6~7人ずつ介護士を配置するというもの。このシステムだと一人当たりの労働負荷が低く、家族のような雰囲気のケアが可能となる。ユニットは介護度によって分けられているため、介護士は施設の中で様々なケアの風景を見て経験を積むことができるという。
 「介護を通して高齢の方に向き合うことは人生を豊かにします。私たちは世の中に『福祉的な人』を増やすという役割を果たしたいという気持ちで施設を運営しています」(宮林理事長)
 同施設を運営する社会福祉法人さくらぎ会は、1974年に保育園の運営を開始。周辺地区に保育園が少なかった時代に地域住民と協力して運営に取り組んできた。時を経て、住民の高齢化が進む中で、今度は地域密着型の高齢者福祉を提供したいという思いから同施設が誕生。住民参加型のイベントを主催するなど、数十年かけて絆を結んできた結果、地域住民の雇用にもつながっている。
 「昼食時には近所のおばあちゃんが皿を片付けに来たり、夕方には定年退職した男性が夕食の支援をしたりと、様々な人がパートタイムやボランティアで働く風景が見られます」(宮林理事長)
 近隣のパートタイム職員を含めるとスタッフは100人を超え、ボランティアは年間延べ700人が訪れるという。まさに地域に溶け込んだ施設といえる。

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入居者と談話中。ユニットごとに区分けされたゆとりある空間で、和気あいあいとした交流が見られる

子の小学校入学まで取得可能な短時間勤務制度等、柔軟な働き方を実現

 職員にいかに楽しく、喜んで働いてもらえるかを重視している同施設。そのため、シフト制度の中で希望の休みを取りやすい仕組みを生み出した。
 「リハビリもできて機械浴のリーダーもできるといった具合に、全介護士に最低2つずつ得意分野を身に付けてもらっています。その結果、たとえ一人休んでも別の職員が現場を担当することが可能になりました」(宮林理事長)
 その他、公休と有給休暇を連続で取得できるリフレッシュ休暇制度も設けており、入職初年度は5連休以上、2年目以降は7連休以上を取得できる。
 「毎月最低1日は有給休暇を取得するようにしています。それに付ける形でさらに3~4連休にするなど、年に数回長期休暇を取れるのが嬉しいです」(入社7年目、介護士の赤木副主任)
 産前産後休業・育児休業を取得後、最長で子どもが小学校に上がるまで取得可能な短時間勤務制度を利用して復帰する介護士もいる。また、子育てや家庭の事情があった場合、正職員からパート職員へ、子育てが落ち着いたら再び正職員に戻ることも可能という。
 これらの職場環境が評価され、同施設は「TOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業所」認定第一号になっている。

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「先輩・後輩どちら側からも意見を言ってもらいやすいコミュニケーションを心掛けています」(赤木副主任)

パーソナルトレーナーによる充実した研修制度で 確実にスキルアップ

 同施設では内定前に見学やインターンシップで職場を体験し、安心して働けるか見定めることができる。
 「見学に来たときに、先輩が皆とても優しくて、施設の雰囲気が良かったのが入職の決め手です」(入職2年目、介護士の福永さん)
 入職後3カ月程度はパーソナルトレーナーである先輩職員と一緒に行動し、現場で仕事を学ぶ。先輩職員たちは「1つの仕事を10回教える」をテーマに、新入職員が理解できるまで根気よくサポートするという。独り立ちした後は2年半を目安に各ユニットをローテーションする。
 また、入職前に介護の勉強をしていなくても、同施設が独自に分類した「108個の作業」を一つひとつクリアしていくことで、確実に技術を身に付けられるという。作業は、清掃やレクリエーションといった間接的なものから、利用者の身体に触れるような直接的なものまで細かくリスト化されている。
 さらに、職員のスキルアップ支援にも積極的で、介護関連の資格取得時には9万円を上限にした補助金を支援するほか、外部講師を招へいした研修なども開催している。

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出産・育児とライフステージが変わっても、女性が安心して働き続けられる職場だという福永さん

当法人の自己PR

 新人には先輩がしっかりついて指導してくれますし、分からないところがあれば丁寧に教えてくれるので安心です。私も技術を磨いて、ゆくゆくは後輩に頼られる存在になりたいと思います。そして、入居者から「ありがとう」と直接感謝を伝えてもらえる環境も魅力です。仕事をしていて良かったと思うことが多い毎日です。(福永さん)

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「相手に優しくすることから始まる仕事です」宮林理事長
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地域にも配布している「こもれび新聞」。親近感を持ってもらえるように施設の活動状況などを掲載している

●第26号 (2021年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
社会福祉法人さくらぎ会 特別養護老人ホームこもれびの郷
設立・創業年
設立年 1994年4月
資本金
社会福祉法人のため無し
代表者名
理事長 宮林 大輔
従業員数
96名(内、女性従業員数69名)
所在地
197-0825 東京都あきる野市雨間385-2
TEL
042-550-3030