アットホームな環境で働く仲間たちと、 精密技術で日本の機械産業を支える
<3つの特徴>
●事業内容:空圧・水圧などを検出する電子部品メーカー
●働く環境:残業なし、休日出勤なしの働きやすい職場
●育成制度:先輩後輩が協力し合い社内で知識を吸収
IoT化を進め遠隔監視やコスト削減も実現する 半導体圧力センサ
センシズでは圧力を利用した技術をベースにしたセンサの開発・製造・販売を行っている。正確性や安全の実現には欠かせない電子部品で、大手メーカーの工場で使用される産業機械などに同社の製品は多く搭載されている。
また、同社のセンサを搭載した水位計は川の氾濫検知など防災関連にも活用されるほか、農業用として田んぼ・用水路や、温浴施設で水位を測るなど、その技術力は、意外なところでも生かされている。
「専門性が高く正確性が求められる分野の製造を行っており、お客様からも品質の確実性が求められます。基礎実験や環境試験、耐久試験など、裏付けとなる試験データが豊富に蓄積されていることが、当社の品質の高さを実現しています」(原田代表)
現在、同社が力を入れているのは製品のIoT化。元々あったアナログでの計測技術にデジタル技術を掛け合わせることで、遠隔やリアルタイムで観測できるような製品の開発に力を入れている。
例えば、マンションの給水タンクの水位など、これまで現場に行かなければ分からなかったデータを、いつでもどこからでも確認できることで安全性が高まり、コスト削減にも貢献する。
同社のセンサは、ベトナム、中国、タイ、韓国、台湾などアジアに輸出される日本メーカーの工業機械の多くに搭載されている。現地でのセンサの修理交換、機械に合わせた製造を行うために、海外展開のニーズが増しているという。
「特に水処理関連の機械のニーズが増えており、水のろ過装置などがアジア圏で活用されています。自社製のチタン製圧力センサは海水でも錆びないため、水不足の課題がある中東での引き合いも増加中です」(原田代表)
高品質の製品を提供する精密機器メーカーとして、コストの安い海外に外注をせずに、今後も国産の高い技術でものづくりを続けていくという。

残業のない職場環境で 産前産後休業・育児休業取得後の復帰も後押し
同社では、メリハリのある働き方を推奨しており、基本的に残業や休日出勤を禁止している。業務の都合で残業する場合は、事前に申請をすることで許可されるが、実際にはほとんどないという。
「工程管理をしっかりしていることもあり、残業はほとんどしていません。有給休暇も遠慮なく取得できますし、快適な職場環境です」(入社6年目、製造部の磯主任)
また、女性スタッフの産前産後休業・育児休業の利用実績も多く、ほとんどが職場に復帰しているという。取得期間は法定にこだわらず本人の希望に合わせて柔軟に対応し、復職しやすいような体制を整えている。
「当社のものづくりは技術習得に時間がかかるため、いったん習得した技術を生かすためにも、できるだけ長く働いてほしいと考えています。復職してもらうために、希望を尊重しています」(原田代表)
また、社内行事として近辺の高級料亭で食事会を行うこともある。子どもがいる人でも短時間で気軽に参加しやすいと好評だという。

工場でものづくりを学び、仲間たちと共にOJTで 成長していく
同社に入社すると配属先にかかわらず、1カ月間の工場での現場研修に参加する。自社の製品や技術についてまずはよく知ってもらいたいという狙いがある。
営業職は、その後、現場で先輩社員と一緒にOJTで仕事を覚える。
「先輩に、毎日質問したり逆にされたり、コミュニケーションが活発です。製造部門と関わることも多く、専門的な内容で分からないことがあればすぐ聞きにいけます。社内に頼れる人が大勢いて、安心できる職場です」(入社3年目、営業部の白鳥さん)
製造職は、全工程を覚えるのに5~6年かかるため、さらにゆっくり成長していくという。業務に必要な資格取得や外部研修の費用は全額会社負担で、効果測定テストなどの評価を年1回行い、マネジメント職へのステップアップも可能な環境となっている。

当社の自己PR
社員同士の壁がなく、ギスギスしたところがない社風が魅力です。社内に専門家も多く、時には代表に直接質問しにいくこともあります。技術系の知識がなかったとしても丁寧に教えてもらえますし、入社後に専門性を高められるので安心です。今後はもっと製品知識を増やして、幅広い案件に対応できるようになりたいです。(白鳥さん)


●第27号 (2021年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。