働きやすい環境で知識と経験を積み重ね、高速道路料金所の安全と安心を支え続ける
<3つの特徴>
●高速道路料金所の設備に特化したメーカー
●残業削減やテレワークに積極的に取り組む
●勉強会や研修で製品知識を習得できる
独自技術の電波吸収体などで 円滑な交通をサポートする
ETC車載器と、高速道路の料金所に設置されたアンテナ間で交わされる認証や決済をスムーズに行うため、余分な電波を吸収する「電波吸収体」。主に高速道路料金所の天井部などに設置されている。ウェイベックスは、18年前にこの電波吸収体を新たな素材で開発した。
「当社は、全国の高速道路会社をお客様に持つメーカーです。当社の電波吸収体は、一般的な製品に比べて10分の1以下の厚みで同じ能力を発揮します。薄いため施工も簡単ですし、低コストで導入できるので、今では首都高速道路をはじめ、全国の高速道路の料金所で採用されています」
自社の製品についてそう説明するのは山下代表。同社ではこの他にも、料金所収受ブースや車両を安全に誘導するETCレーン脇のLED表示板、料金所で働く収受員の安全を守る料金所レーン遮断機などの製品開発を手掛け、高速道路の安全で円滑な管理運営に貢献している。
同社では、取引先と連携して、日本で採用されているETCシステムなどを海外に転用する事業も行っている。同社の製品は、既に経済発展を遂げて交通インフラが整備されるタイなどに輸出され、現地で活用されているという。
さらに、今後は、自動運転の普及によって、電波吸収体の活躍の場が飛躍的に広がると山下代表は期待を寄せている。
「自動運転には、車両同士の距離や速度、あるいは道路のガードレールなどとの距離を正確に測定するために『ミリ波レーダー』という電波が応用されています。これが不要なところへ飛ぶと誤作動による急ブレーキなどにつながるため、ガードレールなどに電波吸収体を取り付け、余計な電波を吸収することで安全走行をサポートできると言われています」

社員を第一に考える経営で ライフ・ワーク・バランスに配慮
社員が生き生きと働くには、「会社を好きになってもらうこと」が大前提だという考え方から、同社ではライフ・ワーク・バランスが図れる環境づくりに力を注いできた。その一環として、残業削減やテレワークにも積極的に取り組む。
毎週水曜日はノー残業デーとし、週1回から2回、全社員交代制で在宅勤務を実施している。
社員の働きやすさを第一に考える経営方針に共感して入社したと語るのは、入社1年目、営業第二部で事務を担当する小暮主任。
「会社ぐるみで業務の効率化に取り組んでいるので、日々働きやすさを実感しています。年5日間までは1時間単位の有給休暇も取得でき、新人ながら休みが取りやすい環境です」
年次有給休暇の取得率はここ3年間で68%から80%に上昇。さらに、学校行事休暇や自己研さん休暇、3年ごとのリフレッシュ休暇など、年次有給休暇以外の独自の休暇制度も設けている。

各種研修や講習会を通して専門知識を身に付ける
同社は、工場を持たずパートナー会社に生産を依頼するファブレス企業。そのため、営業担当者は、顧客への製品提案から、製造技術を持つパートナー会社探し、製品の施工管理まで、幅広い業務を担っている。そうした業務知識を身に付けるため、独自の研修制度で社員のスキルアップを図っている。
入社後には製品知識の研修をはじめ、同社の製品を生産するパートナー会社の工場見学などを通して専門知識を習得。また、現場の安全や衛生管理を学ぶ外部講習への参加も積極的に促している。
さらに、全社員対象のオンライン英会話講座や、若手社員が国外の交通事情を知るために参加する海外で開催される展示会視察など、今後の海外営業展開を意識した研修制度も整っている。
営業第一部で技術営業として製品の開発に携わる井上主任も、研修に積極的に参加。入社2年目にして専門知識を確かなものにし、顧客の課題解決のために奔走している。
「製品開発を通して、交通の安全を守る仕事にはやりがいを感じます。将来的には一般消費者に直接販売できるようなB to Cの製品開発にも挑戦してみたいです」と今後の抱負を語る。

採用担当からメッセージ
好奇心と傾聴力を重視しています
どんな仕事でも大切なのは、楽しい要素を見付けて、それを掘り下げていく好奇心だと考えています。また、当社ではお客様の課題を見付けて解決するというソリューションビジネスを行っているので、常に相手の立場に立って考えることが大切です。そのためには、相手の話を聞く傾聴力が求められます。与えられた仕事を100%の力で行うのは当たり前のこと。それをさらに超えられるように努力する。そんな前向きな姿勢を持てる方と一緒に働き、安全で快適な高速道路づくりに寄与したいと考えています。


●第23号 (2020年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。