東京カイシャハッケン伝!

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中小企業の魅力!

進むDX化をチェックしよう!

最近、ニュースや企業のホームページで「DX(ディーエックス)」という言葉を見聞きする機会が増えているのではないでしょうか。
そこで、今回はカイシャハッケン伝!企業のDX事例をもとに、DXとは何か?そして、何の役に立っているのかを学んでみましょう。

  • DXってよく聞くけど、
    具体的には
    どんなものなんだろう?
  • ITで業務を効率化したら
    DX化になるんですよね?
  • 私たちの生活に、
    どんな影響が
    あるんでしょうか?

DXとは何か

DXとはデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略。トランスフォーメーションとは変身・変容を意味するため「デジタルによる変容・変質を起こすこと」がDXの目指すところとなる。製品やサービス、ビジネスモデル、業務、組織、プロセス、企業文化・風土などに、全く新しい価値を生み出すのがDX。単なるITによる業務効率化とは異なり、デジタルを導入したことでより人々の生活や事業の創造性を向上させるのが役割といえる。

DX推奨ガイドラインの構成

CASE01

株式会社イメージ・マジック

製造・配送工程の自動化で、
オリジナルグッズ製造をより身近に!

ここに注目!
自社のノウハウを仕組み化し、同業他社の事業拡大も支援

イメージ・マジックはTシャツやスポーツウェア、マグカップ、ボールペンなど、様々なオリジナル製品のオンデマンドプリントサービスを展開しています。注文があったものしか作らないので無駄がないのがオンデマンドプリントのメリット。海外大手企業のオンデマンドプリントも国内に進出してきていますが、比較しても当社のプリント技術のクオリティは高いと評価をいただいています。注文管理と生産管理にITシステムを導入し、自動化によるコストや生産ハードルを下げることで、この市場の拡大につなげていきます。

社長室 眞島さん
社長室 眞島さん

同社では、オンデマンドプリント業界でデジタル化が進んでいなかった製造・配送を自動化するソフトウェアを内製した。その結果、同社工場で当初年間200万枚の生産量だったオリジナルプリントTシャツが、ソフトウェア導入後は400万枚という大幅な生産量アップに成功したという。
また、これらソフトウェアを自社で運用するだけでなくオリジナルグッズ制作事業を行う同業他社にも提供。設備導入や人件費など従来掛かっていたコストを大きく下げ、オリジナルグッズを製造しやすくすることで、業界全体のDX推進を進めている。

株式会社イメージ・マジック
同社の生産現場。「DXによって本質的でない部分のコストをカットし、安く提供できる。製品やサービスの価値を広めやすくなります」(眞島さん)

CASE02

トライビュー・イノベーション株式会社

AIキャラクターによる文字読み上げ技術で、
事業の可能性を拡大!

ここに注目!
テキスト読み上げ業務をAIに任せて、効果アップとリソース削減

トライビュー・イノベーションは中堅中小企業にITサービスを提供するTRUST事業と、大手企業のIT運用支援を行うENTERPRISE事業の2事業を展開しています。TRUST事業においては顧客の課題解決のために必要なITシステムの設計・開発から保守運用まで一気通貫でサポート。ENTERPRISE事業では顧客の大規模システムのオペレーションを担っています。近年はAIを用いた全く新しいITソリューションの提供など、顧客企業のDX推進支援にも積極的です。「DXを実現するのは人間」を合言葉に、顧客の意見や社員のアイデアを大切にしています。

代表取締役社長 村松さん
代表取締役社長 村松さん

同社が提供したDXソリューションとして「AIによるテキスト読み上げ」がある。これは世界最大手IT企業のAI テクノロジーを搭載したアプリを利用して、テキストを自然な音声に変換する技術。顧客である公益経済団体が会員向けに配布していた200ページに及ぶ冊子を、同社開発のAIキャラクターを用い動画化してサイトに公開した。
顧客は閲覧数など会員の反応が把握できるようになったほか、テキストを差し替えるだけで簡単に音声を替えられるようになり、工数の削減とともに制作の自由度アップに貢献した。

トライビュー・イノベーション株式会社
AIキャラクターを構築する技術者。
「対人コミュニケーションを深めることで自由な発想のDXが生まれる。DXが進むほど、人の感性の重要性が増していきます」(村松さん)

●第27号(2021年12月発行)掲載