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中小企業しごと魅力発信プロジェクト取り組みレポート

2023年度

2022年度

取り組みレポート

第一回:企業×学校関係者就職情報交流会/9月16日(金)実施

 2022年9月16日、新宿NSビルイベントホールにて『令和四年度第一回企業×学校関係者 就職情報交流会』が開催されました。コロナ禍での就職活動、採用活動の進め方に学校も企業も慣れてきた中、採用を控えていた企業の採用活動が再開する動きも出てきました。大きく変化する採用市場に不安と期待を感じる、157社の企業担当者、53校の学校関係者が参加。ウィズコロナ・アフターコロナに向けての学生の採用について積極的な交流が図られました。

多くの参加者で盛況の当日。しっかりとソーシャルディスタンスをとって入場受付

新しい情報を期待しつつ、感染対策をして入場

 受付は学校関係者と企業担当者の入場時間を分け、学校関係者が先に会場入りした後、企業担当者が入場。感染症対策のため、参加者はマスク着用、サーモグラフィによる検温、アルコール消毒を行い受付へ進みました。受付スタッフもマスク着用、学校と企業の交流を行うテーブルには飛沫防止パネルを設置するなど、しっかりと感染対策を講じた上で交流会が開催されました。

検温・アルコール消毒、しっかりと感染症対策をして受付へ

学校側の環境やコロナ禍の影響などを理解

 学校関係者との交流に先立ち、企業担当者に向けたオリエンテーションが、約30分間行われました。まず、キャリアコンサルタントとして学生の就職支援を行っている講師から、「今の学生はコロナ禍で、学校でのイベントや部活、サークル活動が制限されたほか、アルバイト経験も少ない。そのため自分のやりたいことが分からず、志望動機が書けない学生が多い」といった話と、それに対するアドバイスがあり、企業担当者は真剣に耳を傾けていました。
 その後、清泉女子大学、創価大学、千葉工業大学、東海大学、東京国際工科専門職大学、専門学校日本デザイナー学院の6校が1分間のマイクリレーで、自校と自校の学生の特徴などをPRしました。最後に東京しごと財団の出張相談会の案内、交流会での注意事項等の説明があり、オリエンテーションは終了しました。

真剣に耳を傾ける企業担当者
キャリアコンサルタントがコロナ禍の学生の状況を解説

限られた時間で意見交換する学校関係者と企業担当者

 オリエンテーションが終わると同時に、企業担当者が足早に学校のブースへ。学校関係者と企業担当者が10分を目安に対面で会話後、待機している企業担当者と入れ替わりながら交流を図るシステムで、限られた時間を最大限有効に使いたいと、積極的な情報交換が行われました。
 順番を待つ製造業の企業担当者に話を伺ったところ、「昨年も参加させていただき、学校と良い関係が築けました。今年も期待しています」。また、学校関係者からは「就職活動を継続している学生はもちろん、公務員試験の結果待ちの学生もいます。もし残念な結果になってしまったときに、すぐに対応できるような情報を獲得しようと思って参加しています」と交流を楽しみにしている声が聞かれました。その一方で「今年は苦戦しており、良い学生との縁を求めてきました。今年度は各企業が積極的な採用を再開したのか、昨年よりエントリー数が減っています」といったIT系企業担当者の声もありました。
 また、2022年6月に経済産業省、文部科学省及び厚生労働省から「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」の改訂が発表された影響か、インターンシップの話も多く聞かれました。ある学校関係者からは「当校では大学2年の秋から単位取得対象のインターンシップ参加を実施することで、就業への意識を高めています。多くの企業に理解、協力していただければと考えています」という声が挙がりました。対して、建築業界の企業担当者からは「来年度からインターンシップ導入を考えているので、その辺りの情報も聞きたいと思っています」という声を聞くことができました。

有益な交流を期待し名刺交換する学校関係者と企業担当者
双方が熱い気持ちを伝え、最新情報を交換し合う

まとめ

 企業担当者からは「コロナ禍を経て、今後より活発になっていくと思われる採用市場の中で、こうした場があるのは大変ありがたい」「中小企業だから大手の採用選考に通過しなかった学生を採用するということではなく、早めに動くことの大切さを学びました」という声もあるなど、今回も好評だった就職情報交流会。優良企業との出会いを求める学校関係者と、自社の魅力をアピールして優秀な学生を採用したい企業担当者にとって、最新の情報交換による実りある機会となったようです。