東京カイシャハッケン伝!

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中小企業しごと魅力発信プロジェクト取り組みレポート

2023年度

2022年度

取り組みレポート

第二回:企業×学校関係者就職情報交流会/12月9日(金)実施

 2022年12月9日、新宿NSビルイベントホールにて『令和四年度第二回企業×学校関係者 就職情報交流会』が開催されました。2023年卒の学生の就職活動、採用活動が一部で継続しつつ、年が明けた3月からは2024年卒向けの広報活動がスタートするというタイミングでもあり、最新状況と新年度に向けた情報を得たいと考える学校関係者、企業担当者が集まりました。2023年度4月から大学生等のインターンシップの位置づけが変わるなど、採用市場が変化する中で、現場の生の声を聴こうと139社の企業担当者、52校の学校関係者が参加。ウィズコロナ時代の新卒人材の採用について積極的な交流が図られました。

多くの企業が参加し盛況の交流会当日。情報交流に期待しながらの入場受付

感染対策をしっかり行い、最新の情報収集へ期待

 東京都感染拡大防止ガイドラインに沿った感染症対策の上、学校関係者が先行入場し、企業担当者が順次入場しました。学校関係者、企業担当者ともに最新の情報収集を期待する表情の中、交流会がスタートしました。

検温、手指消毒ブースに立ち寄った上で受付へ向かう来場者

コロナ禍での学生の環境や、情報の伝え方を共有

 学校関係者との交流に先立ち、企業担当者に向けたオリエンテーションが、約30分間行われました。まず、学生の就職支援を行っているキャリアコンサルタントから、「コロナ禍の学生生活の状況」「学生・大学がどんな情報を求めているか」「自社の理解がより深まる情報の伝え方」などのアドバイスがあり、企業担当者は真剣に聞き入っていました。
 次に、千葉工業大学、東海大学、東京工科大学、専門学校日本デザイナー学院・日本写真芸術専門学校の4校が1分間のマイクリレーで、自校と自校の学生の特徴などをPRしました。その後、東京しごと財団の出張相談会の案内、交流会での注意事項等の説明があり、オリエンテーションは終了。企業担当者は順次、学校関係者との交流へと進みました。

オリエンテーションに真剣に耳を傾ける企業担当者
キャリアコンサルタントによるコロナ禍の学生の状況や、情報の伝え方の工夫についての解説

2023年卒の学生の動向に関する情報交換

 交流会は学校関係者と企業担当者が10分を目安に対面し、次の企業担当者と入れ替わりながら交流を図るシステムで進行。限られた時間を有効に使いたいと、それぞれのブースで積極的な情報交換が行われました。
 IT関連の企業担当者に話を伺ったところ、「2023年卒を数名採用したいと考えていますので、今も活動している学生さんの情報がほしいと思っています」とのことでした。一方、学校関係者からも「公務員試験にチャレンジしたなどの理由で、就職活動のスタートが遅れてしまった学生も一定数います。そうした学生に多くの情報を届けたいと思っています」といった声が多く聞かれ、2023年卒の学生の情報交換が活発に行われていました。

企業担当者との面談前の学校関係者。最終打ち合わせにも熱が入る
交流の前に名刺交換をする企業担当者と学校関係者

2024年卒に向けた情報交流

 また、学校関係者からは、「コロナ禍の活動にも慣れてきましたが、今後の採用面接はオンラインとリアルの比率がどう変わっていくのかを質問したいです」などの声が聞かれ、今後に向けての情報を必要としていることが伺えました。
 2022年6月、経済産業省・文部科学省・厚生労働省から「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」の改正が発表され、2023年4月から一定の基準を満たしたインターンシップで企業が得た学生情報を、採用選考活動に使用できるように見直されました。この件について、製造業の企業担当者から「来年度から新しいインターンシップを導入するので、少しでも多くの学校に紹介できればと思っています」といった声があるなど、多くの企業担当者、学校関係者がインターンシップに関する情報交流を望んでいました。加えて、最近の学生の動向、企業側の動きなど、新年度に向けての情報交流が活発に行われていました。

説明にも力が入る学校関係者
笑顔で会場を後にする企業担当者

まとめ

 交流会に参加した建設業の企業担当者からは「昨年、今年の9月と参加させていただき、学校関係者の皆さんと良い関係が築けました。ウィズコロナ時代とはいえ、コロナ前のように気軽に学校訪問はまだ難しい状況ですので、こうした場があることはとても助かっています」という声がありました。また、IT関連の企業担当者からは「今回初めて参加しましたが、学生の状況などが良く分かり、大変参考になりました」といった声もあるなど、好評だった今回の情報交流会。優良な都内中小企業の情報を学生にフィードバックしたい学校関係者と、自社の魅力をしっかり伝えて優秀な学生を採用したい企業担当者にとって、充実した時間となったようです。