福利厚生は会社を選ぶ上で重視したい項目の一つ。
中小企業にも社員のモチベーションアップや成長を支援するユニークな取組がたくさんあります!
Welfare01
株式会社PIVOT
入社2年目
エンジニア大橋 瑛輔さん
野菜不足をスープで解消。コミュニケーションも促進
週に3回、夕方になると野菜たっぷりのスープが届きます。仕事上パソコンに向かう時間が長く、食事を自席で簡単に済ませて栄養バランスが偏ってしまう人がいるため、「少しでも野菜を食べてほしい」という社長の計らいで近くのイタリアンレストランから取り寄せています。メニューはお店におまかせで、届いてからのお楽しみ。とてもおいしくて大人気なので、早めに食べに行かないとなくなってしまうこともあります。
スープは野菜不足の解消だけでなく、社員同士のコミュニケーションにも一役買っています。業務中は他のプロジェクトチームのメンバーと関わる機会があまりないのですが、スープの周りに自然と人が集まることによって、チームを問わずいろいろな人と会話する機会が増えました。温かいスープを囲んで一息つきながら、普段なかなか話せない人と交流できる貴重なひと時です。
Welfare02
株式会社山之内製作所
代表取締役社長山之内 丈人さん
仕事の英気を養えるよう、余暇を楽しむための手当を支給
仕事で豊かな創造性を発揮できるよう、社員には充実した休日を過ごしてほしいと考えています。しっかり働いた分、休みにはどこかに出かけたり美味しいものを食べたりして英気を養い、休暇中に得た刺激を、また仕事に反映してもらえるなら、社長としてこれほど嬉しいことはありません。
ただ、何をするにも、それなりにお金がかかりますよね。出費を気にせず、思いっきりのびのびと過ごしてもらえるよう、昨年は2回の賞与の他に、連休前などに5回、余暇活動手当を支給しました。この手当によって、「プライベートをしっかりと楽しむ事ができ、『また、明日から仕事を頑張ろう!』と思える」と、社員も喜んでいます。
何でもトップダウンで決めるのではなく、社員の方から会社に「こうしてほしい」という声が寄せられる事もあり、真摯に現場の声を聞きながら、働きやすい環境になるよう心がけています。
Welfare03
[コラム]リフレッシュや働きやすさを
支援する福利厚生がトレンド
リフレッシュや働きやすさを支援する福利厚生がトレンド
福利厚生とは、企業が従業員へ提供する、通常の賃金・給与以外の現金給付やサービスなどです。
法律で定められている法定福利厚生と、企業が独自に導入する法定外福利厚生の二種類に分かれます。
近年、人材の確保や定着、従業員の成長を目的に、福利厚生の充実に力を入れる企業が増えています。
中でも、ライフ・ワーク・バランスの浸透により、リフレッシュや自己啓発、働きやすさを促進する制度がトレンドとなっています。
例えば、
- ● 芸術鑑賞や旅行、研修のための特別休暇や補助金の支給
- ● 従業員間のコミュニケーションを促進するための飲み会やレクリエーション活動費の補助
- ● コーヒーサーバーやリフレッシュルームの整備
などが一般的ですが、最近、話題となった例としては、
- ● 社員の運動不足を解消するために、自転車通勤を推奨し、距離に応じた手当を支給
- ● ゲームタイトルの発売日に、いち早く商品を手に入れるための特別休暇を付与
など、ユニークな制度を取り入れる企業もあります。
こうした制度は、従業員の声から生まれたり、従業員の満足度やモチベーションを高めるために導入されたものが多くあります。事業内容だけでなく、企業の特徴を知るための一つのポイントとして、福利厚生に注目が集まっています。
●第13号(2018年6月発行)掲載