東京カイシャハッケン伝!

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女性活躍推進法とは?

女性活躍推進法(女性の職業生活における活躍の推進に関する法律)は「働きたい女性が個性と能力を十分に発揮できる社会の実現」を目的に施行されたものです。
女性の活躍推進に向けた数値目標を盛り込んだ行動計画の策定・公表や、女性の職業生活における活躍に関する情報の公表が事業主に義務付けられています。

  1. ①自社の女性の活躍に関する状況把握、課題分析
  2. ②状況把握、課題分析を踏まえた行動計画の策定、社内周知、公表
  3. ③行動計画を策定した旨の都道府県労働局への届出
  4. ④女性の活躍に関する情報の公表

2022年4月からは従業員101人以上の中小企業も対象となります。
そこで、女性活躍推進法に積極的に取り組むカイシャハッケン伝!企業3社にインタビューしました。
※参考:内閣府ホームページ、厚生労働省ホームページ

東京都「女性の活躍推進加速事業/先進企業」

株式会社浅野製版所

1937年創業の老舗印刷会社である同社は、時代に合わせて多種多様な印刷・制作ニーズに応えてきた。新聞、雑誌などの広告を中心に、新たなテクノロジーを導入しながら購買意欲を高める印刷物の提供を行っている。

株式会社浅野製版所

Q.いつからどんな取組をしてきましたか?

2012年から女性活躍推進に力を入れ始めました。性別を問わず能力ベースでの採用を徹底。もともと25%程度だった女性社員の割合が現在では40%まで増加しました。また、女性への昇給昇格の差別がない評価制度を徹底し確立しています。

Q.推進のため工夫していることは?

社員には、「性別を理由に優遇されることは一切ない」と伝えています。当社では、全管理職が全社員を評価するシステムを導入したことで、各自の能力を公平に評価しています。その結果、キャリアアップ希望の女性社員が増えました。

若者への応援メッセージ

家庭も仕事も大事にするのがスタンダードになり、多様性を持った人々に寛容であることを目指す時代です。自分の生き方や働き方に合う企業を選べるように、幅広い企業に目を向けて就職活動をして欲しいです。性別にとらわれずに自分らしい生き方を実現してください。

東京都「女性の活躍推進加速事業/先進企業」
厚生労働省「えるぼし認定企業」

株式会社宏和デザイン

企業の商品カタログやパンフレット等のグラフィックデザインを行っている同社。社員一人ひとりを大切にすることで顧客にも幸せを提供できるという考えから、関わる人全てにホスピタリティを持って接することを大切にしている。

株式会社宏和デザイン

Q.いつからどんな取組をしてきましたか?

設立以来、女性活躍推進をテーマに、男女共に活躍できる風土づくりに注力。マネジメント力講座、ナレッジの共有による知識と技術の向上、効率化の実践をしてきました。現在は女性管理職も多く、8名中3名を占め、安心してキャリアアップできる環境です。

Q.推進のため工夫していることは?

誰もが意見を言いやすい環境づくりをするために、従業員アンケートや1on1ミーティングを積極的に行っています。また、働きやすい環境を作るため、「働き方改革推進委員会」を設置。社内環境整備や残業削減などの労働環境改善に力を入れています。

若者への応援メッセージ

これから学校を卒業し、就職する方は約50年働くことになります。人生の多くの時間を職場で過ごすことになるので、自分のライフスタイルと企業の考え方や取組があっているか、自分の歩みたいキャリアと照らし合わせ、しっかり見極めて就職活動をすることが大切です。

厚生労働省「えるぼし認定企業」

株式会社金羊社

顧客が希望する難易度の高いデザインをパッケージに反映する技術が支持され、 DVD などのパッケージ印刷の国内トップシェアを誇る。近年ではこれまで培った技術を生かし、フィルム、タイル、布など様々なものへ印刷ができる体制を整えている。

株式会社金羊社

Q.いつからどんな取組をしてきましたか?

1985年の男女雇用機会均等法の施行以来、女性の労働環境の改善に取り組んできました。まずはトイレやロッカー、制服などを女性が快適に感じるように変えるところから始まり、現在では本社も工場も、各部署に女性社員が在籍し、活躍しています。

Q.推進のため工夫していることは?

休みが取りやすい環境づくりに注力し、連続する7日間の有給のフレックス休暇取得を推奨。土日を含め11連休となり、男女共に休んでいる社員のフォローを行うのが当たり前の環境が生まれました。女性の育児休業からの復帰率は100%、男性の取得者も増えています。

若者への応援メッセージ

当社に来る若者に話すのが「会社は自分が幸せになるための道具」ということ。道具は皆で手入れをするもので、手入れとは互いにルールを守り、お互いをサポートするということです。自分が幸せに働くために、自分の価値観と向き合い、会社をハッケンして欲しいです。

●2021年11月更新