建設業は一人では絶対に成り立たない「究極のものづくり」ともいえる仕事です。大工さん、内装屋さんなど、様々なプロフェッショナルが一つの建物をチームプレーで作っていきます。数ミリ単位のずれも許されない仕事なので、コツコツとストイックに仕事をできる人が向いていますし、楽しめるのではないでしょうか。人々の暮らしの中で重要な衣食住の「住」を担っていることにプライドを持って働くことができますし、絶対になくならない仕事であることも魅力だと思います。
この特集のPOINT
- ●中小企業の社長兼YouTuberのながの社長に働く魅力をインタビュー
- ●ユニークな取組や働きやすい環境を整える建設業の企業もチェック!
冊子版は「カイシャハッケン伝!Guide」をチェック
第38号特集1(PDFにリンクします)PROFILE
長野 雅樹(通称 ながの社長)
株式会社リンクロノヴァ代表取締役。岩手県陸前高田市出身。宮城県を中心に建設業許可15種類保有の総合建設業を運営している。様々なSNSを活用し、「ながの社長のハッピーチャンネル」はYouTubeチャンネル登録者数100万人を超える。(2024年8月時点)
INTERVIEW
Q.建設業で働く魅力は何ですか。
Q.中小企業で働く魅力を教えてください。
楽しんで働けるかどうかは「自分次第」。それには、プライベートと仕事のバランスを取り、人生を楽しめるような働き方が重要です。例えば、物事を決定するスピードが速く、柔軟に試すことができる組織で働ければ、バランスは取りやすいでしょう。当社のように建設業とSNSという一見結び付かないようなカテゴリーを思い切って試すことができるのは中小企業ならでは。力を付ければ一社員でも決定権を持てるので、めりはりを持って働きたい人は特に中小企業に向いていると思います。
Q.社員が快適に働くためにどんな取組をしていますか。
当社は社員が自主的にアイデアをアウトプットすることを大切にしていますが、そのためには良いインプットが欠かせません。でも、仕事をしていると、なかなかインプットする時間を作れないものです。そこで、映画鑑賞や建物巡りなど、社員が感性や知識を磨くことにつながるインプットの時間を持つことを推奨しています。また、社員それぞれの業務状況が分かるようにITツールを活用したスケジュールの可視化や、コミュニケーションツールでスピード感のある対話も行っています。
ハッケン伝! 掲載企業の社長に聞く
地図にも載る仕事でインフラ整備に貢献
建設コンサルタントとして高速道路などの大規模橋梁の設計を行っています。地図にも載る社会インフラの整備に貢献しているという点で、社員のやりがいにつながっています。即戦力として業務に関われるのも魅力です。
ICT施工を実現して新たな事業に挑戦
当社は約130年続く建設業ですが、ドローンや3Dレーザースキャナなどの最新技術を活用したICT施工に力を入れています。勘や経験だけでは得られない再現性が向上し、新しい事業に挑戦できるフィールドが広がりました。
技術を磨き、顧客の理想をかなえる喜び
年間約500棟の一戸建て分譲住宅を供給する当社では、一生に一度の買い物ともいわれるマイホームづくりに関わり、お客様の理想を実現できる喜びがあります。日々技術を磨く、若手社員の挑戦を応援しています。
完成したときに感じる達成感が魅力
新築、改修問わず携わった物件が完成したときに感じる達成感は、何事にも代えがたいものです。当社では、裁量労働制やフレックスタイム制等を導入し、各自の自主性に任せてパフォーマンスを発揮してもらっています。
まとめ
働き方改革の一環として、時間外労働の上限が法律に規定され、2024年4月からは中小企業の建設業でも適用されています。その結果、建設業各社では、ICT*やAIといったテクノロジーの導入や、就業規則の変更などによって労働時間の短縮を実現させています。また、女性が働きやすい環境を整える会社も増加しています。
*ICT: Information and Communication Technology 情報通信技術
●第38号(2024年10月発行)掲載